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LEADER!!の記憶 [高雄統子/アイマス/デレマス]

5/20から始まったミリシタASイベントの「LEADER!!」の記憶を少し留めておきたい。

発表の瞬間からテンションは高まるばかり。
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ニコ生で披露された公式MV



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なんと
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公式MVの一番美味しいパートのセンターに真美が起用されていたことでテンションが爆あがりしてしまいました。
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お祝いも兼ねて最初の3日間爆走しました。瞬間的ではあるものの過去最高の46位も取ることができて嬉しい。
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最後まで走りきることを考えたけれど、金銭的なことだけでなく、もっとこのイベントを楽しみたいという思い、そっちの方向に舵を切ることに決めました。コミュも早く見たかった。
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以下Twitterの記憶より


▼イベントビジュアルについて

春香と千早の間が空いているところにプロデューサーという話を見てエモさMAXなんですが、真美Pとして真美の立ち位置がやばいです。みんなより一歩引いてるんですよね。これって真美がよくみんなのことを見ていて、準備が整ったところでプロデューサーに「おいでよ兄(C)」と呼びかけているのかと…感涙
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以下はリプやりとり
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▼真美の立ち位置
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LEADER!!について細かいところまで言うと、この歌い分けで真美に掛け合い部分を歌わせたこともとてもエモい…もちろん、みんなを一歩引いた視点から支えるということだけがアイデンティティではないけれど、ソロで掛け合うのって珍しいし、おそらく2番あたりで普通のソロパートもくると考えると泣く…

亜美はいつでも一歩先。
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真美は結局双子ゆえに真美にしか持てないようなアイデンティティが生まれたのね。
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亜美はYOU往MY進で真美はジェミーという選曲。
亜美真美が好きなPとしてミリオンに入れ込むのは個々に仲間と様々な形で触れ合えるから。
13人では全体で見るとどうしても双子制約があるのよね。
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この意味で合言葉はスタートアップとドリームトラベラーのコミュは、亜美がより亜美らしく、真美がより真美らしく輝いていて最高。
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もっと深読みすれば、この亜美真美の距離の近さ、これはミリオンを経て独立した2人が新たなステージへ駆け抜ける双子の絆を獲得した距離とも言えるのでは…と
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なんで2019にもなってこんな亜美真美語ってるんだろ…
色んな視点や世界観あると思うんだけど、1人の765ASのPとして個人的に今のミリオン展開好きなんですよね…。Pの手の離れたところでどんどん成長するしていくアイドルたちを見ながら、でも過去に1対1で向き合った絆もあってそこにも立ち返る。
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▼コミュを振り返る

今のAS全員の成長と歴史をみることができるとても深く意義のあるものとなった。
竜宮小町(らしさがすごく磨きかかっている)
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ゆきまこ(雪歩の強さがすごくみえる)
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プロジェクト・フェアリー(シアターメンバーのDVDを観て刺激を受けるのがエモい)
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コミュのエピローグ、これ実はとても重要なことを伝えられている気がする。いずれにしても間違いなく歴史を刻んだイベントになったのだなと…
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▼イベントを終えて
ボーダーとしてもミリシタ史上かなり高いものとなり、盛り上がったことがわかるものとなった。
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100位も200万超え。上位のサムネ顔ぶれをみても多くのASPたちが頑張ったことがわかる。

私的メモ
ツアーイベント石約13000個
仕事1倍ライブ2倍(後半戦ライブ中心だった)
結果50万pt
今後150万pt走るには石約40000個→全て有償の場合約5万円
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2018年のプロミやshy→shiningの歌詞を見たときにはものすごい危機感もあった。

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歴史に関する解釈はともかく、ひとつの形としてASの展開がなされているのは大きいと思う。

どんな形になるかはともかく、今後も応援していきたい。
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765PRO SUPER LIVEもそのうちに観たい・・・
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アインフェリア企画の振り返りとコメント [高雄統子/アイマス/デレマス]

#アインフェリア企画 にて白リウムを好意的に受け取って下さった同僚のみなさん、そして企画を共に盛り上げてくれた同志のみなさん、6thライブメットライフドーム2日間本当におつかれさまでした。以下に今回の活動やライブの感想などを書かせていただこうと思います。
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なんとかまとめようと思ったんですが、無理だったので今思うことをそのまま書いていきます!
今日もう1人の企画主にとろさんとゆっくりライブと企画を振り返ることが出来ました。お互いのライブや企画に対する感想をざっくばらんに話し合いました。印象的だったのは正反対に思っていたことでした。
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にとろさんはライブ後ツイートの通り、アイドルたちの絆やライブ運営の賞賛を本当に心から思っていて次への希望を胸に溢れんばかり抱いていること。私は神ライブの運営を賞賛しつつも6thメンバー発表から今回楽曲が行われなかったことで今後に絶望して、でもアイマスが終わるまで活動を決めたことなど

今後のアインフェリア集結に絶望していたのは、メンバー発表のとき揃って2人の時点で、もしかしたら期待しないでとのメッセージかも、と心の片隅に思っていたこと。さらに、今回6thで(個人的に)ここしかないというところで楽曲が行われなかったことで、7thも先もないと言われたように感じたことから。
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エゴの強い文章で申し訳なくも、4thのときからずっと活動していて、さらに6th発表からの1年はもっと頑張った。ライブは当落に関わらず今回の企画宣伝活動のため各地に赴きミニチラシを配り歩き、地道にPの方たちと交流を増やして、リウムも1年かけて集めて…思い入れが強くなってすみません。

そんなわけで、NGのアブナイが流れた時点で放心していたわけです(笑)フロンティアも頭を素通りしていました。もう活動する意味もないんじゃないか。今までの活動は何だったんだ。この後どうするんだ。と、アンコールに入るまでの間に頭の中がグルグル。そしてそのとき行き着いたのは、

悔しさと、でも間違いなく神ライブを展開してくれた運営への新しい希望でした。これだけの素晴らしいライブをしてくれたんだ。きっと運営も色々なところで見えない努力をしてくれていて、それはアインフェリアにしてもそうなんじゃないか、と。だからアイマスが終わるまで活動をしようと決意しました。

今後も運営への希望的信頼を胸に歩むことを決意して、気持ち新たにGOIN'!!でコール復帰したら、結局涙が止まらなかった。運営のみなさま、見えない苦労をいつも本当にありがとうございます。
今日にとろさんと互いに話したおかげで、今では自然とナゴドや7thへの期待が緩やかに持てるようになりました

最後に、今回の企画を通してとても大切なものと出逢いました。それは仲間と、受け取ってくれた同僚Pの皆さんです。仲間は配布以外にも、リウム集約や少しでも声をかけてくれた全員で、真摯にこれを読んでくれている貴方もと思っています。また受け取って下さった同僚の方もみなさんとても好意的でした
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日差しの強い中で数時間にもおよぶ仲間の頑張りと、ミニチラシやリウムを好意的に受け取ってくれた同僚Pのみなさんがいたからこそ、今回1000部のチラシ、1750本にまで増えたリウムのプロデュース企画が大成功しました。これはすごいことだと思います。アイマスってすごいし、やっぱり最高だと思います

長々と書いてきましたが、今回この企画をみんなとやれて本当によかったし、実は青春ぽくてとても楽しかったですw
そしてこれからも「楽しく」アインフェリアのプロデュース活動を続けていきたいと思いました。改めてよろしくお願いします!自由に誰でも一緒に楽しく活動していきましょう!
(生き残った

おしまい。
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涼宮ハルヒの劇伴レビュー第15話 エンドレスエイトIV [高雄統子/アイマス/デレマス]

みなさん、こんにちは。Takashiと言います。今回は涼宮ハルヒの劇伴発売をお願いするプロジェクトにお誘いを受け、劇伴レビューをしていく企画に参加させてもらった一人の涼宮ハルヒの憂鬱ファンです。よろしくお願いします。さて、早速ではありますが、書いていこうと思います。

2006年に涼宮ハルヒの憂鬱は京都アニメーションの制作でテレビアニメ放送を開始してから、2009年の放送2期、2010年の映画化、その他関連作品の放映や動画コンテンツにおいての流行と、一時代をリードする作品となりました。それ以降は下火となったコンテンツではあったけれど、放送開始から10年経った、2016年7月7日に新しいコンテンツが発信!それが今回のプロジェクトに関する涼宮ハルヒの憂鬱劇伴集、つまりサウンドトラックCD「涼宮ハルヒの完奏」です。

涼宮ハルヒの完奏~コンプリートサウンドトラック~

涼宮ハルヒの完奏~コンプリートサウンドトラック~

  • アーティスト: 畑亜貴,安藤高弘
  • 出版社/メーカー: ランティス
  • 発売日: 2016/07/07
  • メディア: CD


本文を書くにあたって、僕は評論文筆が得意じゃないので、文章としては稚拙ですが、一人の涼宮ハルヒの劇伴ファンとして徒然なるままに書いていこうと思います。そして混沌としすぎないように自戒と好きなもの宣言も含めて、このレビュー立ち位置と軸は以下のように設定することにします。

【人間原理の立場から、高雄統子さんの演出と劇伴を考える】

これは、僕がアニメーション監督であり演出家の高雄統子さんをとても尊敬し慕っているからです。
実は、僕は中学時代以来少しアニメから離れていました。趣味としてアニメファンに返り咲いた作品がこの涼宮ハルヒの憂鬱であり、そこから京都アニメーションさんの魅力、とりわけ作品の魅せ方に薫陶を受けました。当初は石原立也さん、山田尚子さんをはじめ、監督たちの仕事と作風、そこから個々の演出家へと興味が向いていきました。あと、ここでいう人間原理というのは、
「世界は人間に適した形でそこにある、そうでなければ世界は観測されえないからだ」
という宇宙物理学の定理を少し言葉を変えたものを言いたいと思います。もう少しかみくだくと
「人間や人間関係がまず最初にあって、それが大切です!それ以外のことは二の次!」
といった感じでしょうか。

この辺りのことについてはまた別の機会に委ねるとして、今回は涼宮ハルヒ劇伴発売祈願!と発売おめでとう!の祈願と成就にのせて引き続き涼宮ハルヒシリーズを応援していくべく、高雄統子さん担当回である第15話エンドレスエイトIVと第21話涼宮ハルヒの溜息Ⅱの感想的レビューを書いていきたいと思います。この記事は2本あるうちの1本目となりますので予めご了承ください。

まずは2つの記事の総合的結論から書きます。

【高雄統子は人とその世界を大切にする】

これです。2つ目の記事を含めて、以下に述べていくのは諸々紆余曲折などもあるかもしれませんが、結局これを言いたいのだとご承知おきくだされば幸いです。

本論は1つ目の記事として15話について触れていきます。

さて、いきなり仰々しく書きましたが、これは僕自身数多くはないにせよ、様々なアニメを観てきたなかでの一応の結論です。そもそもこのあたりを意識した作品は数が限られている気がします。もちろん人の内面を描いていく作品は少なくないのですが、そこに存在する全員に対して、細部まで洞察し、観察し、動くのを待ち、救済やカタルシスを描きドラマとして成立させることができるのは、ごく限られたものになってくるのではないかと思います。これら自体は快感原則やドラマ作りに則った作品作りからすれば必要になるものですが、いずれにしても難しい。少しでも手を抜けば一気に虚構へと陥っていってしまうのが常であり、とてもリスクが高くあります。また、アニメ制作における作画カロリーの問題とも向き合っていかなければなりませんし、展開によっては鬱蒼としたことから視聴者を手放すことにもなったりと、多くのアニメ作家たちはこれらのことに対してのバランスに心をくだいているのではないでしょうか。そういったなかで高雄さんは人間を描くときにはグロテスクなまでに内面を引き出し、徹底的に冷静な世界を描いてからドラマを淡々と組み上げていきます。コンテへのこだわりがすごいことは業界内でも言われているようですね。彼女は京都アニメーションを退職されてからアイドルマスターでシリーズ演出を、アイドルマスターシンデレラガールズでは監督とシリーズ構成(主に2期)を務めあげました。諸々のインタビューからも人間ドラマのあるアニメをやりたいと言っています。アニメーションによって生み出された世界やキャラクターたちを誰よりも愛しく思い、その世界や登場人物たちのために力を尽くしていく、そんな監督だと私は思います。

涼宮ハルヒの憂鬱においては、2期にあたるエンドレスエイトIVと涼宮ハルヒの溜息IIの演出・コンテを担当しています。そもそも涼宮ハルヒの憂鬱2期は視聴者にとって挑戦的な構成であり、リアルタイム時には大きく賛否が分かれていました。特にエンドレスエイトで夏の2ヶ月の間同じ話を演出や制作陣を駆使して8回放映するという試みは波紋を呼びました。翌年に公開される涼宮ハルヒの消失への布石であったともされていますが、個人的にはそれと同時に石原監督の谷川流への懺悔もあるのかなぁとも思っていたりしています。今回その辺りは割愛。

何故余談的にエンドレスエイトの話を入れたのかというと、8回も、言うなれば毎週毎週ハルヒをつけたら同じ話がそれこそエンドレスで放映されるという大きなミステリー感の中で、それでも視聴者を離さないように努力せざるを得ない京都アニメーション、特に演出陣の本気度合いが試されるということと、様々な批判を覚悟し、また演出家同士による比較もされやすくなることから浮き彫りになるものと対峙していく覚悟が見えてくるはず、つまり、これは製作陣全員がそれぞれの個性と全力で向き合った本気の作品ですよ、という辺りのことを頭の片隅に入れておいてもらえると諸々において多少の説得力になるのではないかと思ったからです。よろしくお願いします。

さて、話題を高雄統子さんと劇伴に戻して本題に入っていこうと思います。

涼宮ハルヒの憂鬱第15話 エンドレスエイトIV 脚本:武本康弘 コンテ:高雄統子 演出:高雄統子

この話数における劇伴に関する主張は【ドラマと日常を明確に分け、涼宮ハルヒシリーズの主体をハルヒからキョンへと移行する重要な鍵である】です。

【アバン〜市民プール】
劇中における音楽とは、基本的にはそもそもそのシーンが表す感情や情感を補足し助長する力がありますよね。逆に考えていくと、使用をしないという選択肢もある訳です。エンドレスエイトⅣをみていくと、アバンからAパートのプールサイドで長門にデジャビュを感じる直前のシーンまで劇伴はほとんどつけられていません。全8話中5話分はこのシーンまでに何かしらかの音楽がつけられています。厳密には市民プールのシーンから【ビーチバカンス】がつけられていますが、後述もしますがこれはドラマに沿う劇伴としてはカウントしなくて良いでしょう。限りなく音量バランスがおさえられています。ここで2期のために作られた【庶民プール】ではなく、1期で用いられた【ビーチバカンス】を選んだのも後述しますが日常視点からだと思います。以下の写真にある、古泉がキョンと二人でハルヒの行動を振り返るシーンから【観測者の目に映るもの】がようやく劇伴として入ってきます。ピアノ高音域のアルペジオ(ポロロロンと和音の音を順番に素早く弾き流すもの)から曲が入ってくるので、ここでようやく私たちは無意識にハッとします。あ、始まる、、、と。
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(C)2007,2008,2009 谷川 流・いとうのいぢ/SOS団

そしてこのキョンと古泉のカット自体がワンカット挟みつつ長回しとなることによって、私たちは音楽に乗せて語られる古泉のハルヒ感と既視感に集中させられていきます。次のカットから市民プールでの出来事を客観的に捉えていくシーンが数カットありますが、そこでもこの【観測者の目に映るもの】は継続して流れます。この曲は長門デジャビュシーン直前で終わりをむかえ、SEと共にキョンは長門やハルヒとの既視感と向き合っていくこととなります。アバンにおいても既に既視感との対峙はコンテとして描かれてはいますが、劇伴やSEが乗ってくるこのあたりがいよいよエンドレスエイトIVの始まりを予感させますね。
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(C)2007,2008,2009 谷川 流・いとうのいぢ/SOS団

【喫茶店〜セミ捕り合戦】
さて、次のシーン、夏の打ち合わせ@喫茶「夢」においてはいつもの【ティータイム】がかけられています。これは定番の選曲ではありますが、他の演出家では別の曲をつけてもいますね。なぜ高雄さんがこれを選んだのか、それは先ほどの【ビーチバカンス】同様、できるだけ自然な日常を表したかったからの選曲ではないかと思っています。つまり喫茶店でかかっている音楽として。これは音楽自体も喫茶店のスピーカーから流れるように構成されています。仮に先ほどのプールで【庶民プール】が流されると、それは「プールに遊びに来ている、楽しく謳歌しようとしている」という楽曲の持つ意図が押し出されるドラマにつける音楽の形となり、そもそもアバンから無音で展開されていく緊張感を破ってしまい、演出の軸を崩してしまう。【ビーチバカンス】であれば、実際にプールでかかっている音楽としても違和感がなく、音量バランスにさえ気をつければ緊張感は保たれ、且つ5人にとって今までにも経験ある、いつも通りの日常感が出されるのではないかと思います。要するに、【ドラマとしての音楽をつけるのか、あるいはそこにある音楽をただ再現するのか】の違いです。

さて、喫茶店を出たキョンは無意識にみんなの嫁長門を呼び止めます。ここで流れるのは【溶け落ちる記憶回路】。
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(C)2007,2008,2009 谷川 流・いとうのいぢ/SOS団

キョンが自転車のロックを外し帰宅をするという何気ない一幕ですが、彼は劇伴に導かれるように無意識に長門を呼び止めます。これは記憶の残滓がそうさせたのでしょう。演技を見ればそう感じます。先ほどまでは既視感があったとしても実際の行動にまでは現れませんでした。しかしここではついにキョンの持つ記憶の残滓が彼の行動に影響を及ぼし始めます。そういった目に見えないものの力に翻弄される不気味さと無意識下にある戦慄を、この音楽のミニマル感(音の動きを最小限に抑え、一定のリズムや音をひたすらに反復していくもの)は非常によく表していて、観ている私たちもそのミステリアスな世界と内側から忍び寄る得体の知れぬ恐怖へと誘います。記憶が溶け落ちることによって現れるその残滓がこのシーンのキーワードです。しかしそれらのすべてを記憶している、言い換えれば残滓などない長門は一体どのような気持ちで彼の行動を捉えていたのでしょうか。。。そしてその感情を抑制するように低音パートの動機と音楽のベースを表すリズムがアニメ上では音響として極端に抑えられています。。。
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(C)2007,2008,2009 谷川 流・いとうのいぢ/SOS団

この話数において重要な入道雲と向き合った後、場面は盆踊りへと移っていきます。ここでハルヒに黒い浴衣を着せたの最高!!と、感情的脱線も含みつつ(笑)劇伴もそのまま「盆踊り」です。先ほどの考察と同じく、ドラマのための音楽ではなく、会場で流れている音楽です。

夏休みの宿題の下りも終えると、続いてはセミ捕り合戦。これはこの話数において実に爽快感と安心感をもたらしてくれる楽曲となっています。ようやく安心できる感じ。高雄さんの回は一つ一つに情報量が多くて観るのが大変(汗)。実際にセミ捕り合戦以降のバイトシーンでも活用され、純粋に高1夏青春の一幕を鮮やかに表現しています。まるでエンドレスエイトなど忘れているかのように。

・・・しかし、その直後に音楽は消失し一気に物語の核心に迫る真夜中のミーティングシーンへと移ります。

【真夜中のミーティング】
前半は無音で構成され、夏虫の鳴き声だけが響きます。ここでBパートに移りますが、そこからセミの鳴き声が主体となります。コンテの中にもセミが映り込んできています。いよいよ古泉の解説が始まると【ループの真実】がかかる。これはピアノ一台で演奏され、最低音域と最高音域が交互に、そして同時に奏でられミステリー感を助長する音楽構成です。中音域が限りなく排除され、あるいは出てきても基本的には分断され、地にへばりつかされるような低音域と、緊張感と警鐘を鳴らすような高音域の表現が始終展開されるので、音楽としての閉塞感を存分に発揮しています。音楽とともにこの地面に這いつくばるセミもその閉塞感を助長していると言っていいでしょう。
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(C)2007,2008,2009 谷川 流・いとうのいぢ/SOS団

古泉の語りが終わり、長門にその事実を確認するところで音楽は終曲、また夏虫の鳴き声のみになります。

そして長門が15513回目の夏であるというその事実を展開する際【ミステリアスオルゴール】が流れます。このことによってオルゴールのエンドレス感や無機質な切なさ、そして終わりには止まりゆく運命が再現されていると思います。実際に劇伴の終曲は解決しない音で締めくくられ、さらにテンポダウンが施されて終わります。そこでキョンはようやく長門気持ちを考えるわけです。「長門、お前はいったい今までどんな気持ちだったんだ」と。
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(C)2007,2008,2009 谷川 流・いとうのいぢ/SOS団

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(C)2007,2008,2009 谷川 流・いとうのいぢ/SOS団

【天体観測〜映画鑑賞】
天体観測ではハルヒが寝てから穏やかに優しく【エンドレスなる月光】がつけられます。劇伴のおかげもあり、このシーンは非常に穏やかに進行していきます。まるでどんな世界であっても、彼らは世界から優しく見守られているように。

続くバッティングセンターでは、キョンは長門とどうして教えてくれなかったのかと対話をします。このシーンは無音で構成されます。それとはまったく別にハルヒは無邪気にバッティングに勤しむ。そこでホームランが出た時に一瞬現れる【ホームラン】は、これまでの記述通り、その場に流れる音楽として構成されます。ここまで徹底するからこそ日常と非日常、ハルヒとその他人物の次元感の違いが生まれるのでしょう。ハルヒが主体の一人として存在する場面においてドラマを構成するための劇伴は使われません。エンドレスエイトはもはやキョンの物語であるからです。

怒涛の夏休み消化体制において高雄さんは映画鑑賞を選んでいます。流れる劇伴は【入道雲と紙ヒコーキの関係】。ここはハルヒが一人の主体として存在しているのですが、この劇伴と映画鑑賞、つまりこの話数における非常に重要な演出要素である、入道雲と紙ヒコーキを意図する映画と音楽によって、物語を徹底的にキョンのものとして引き止めています。この写真における構図はエンドレスエイト、ひいては涼宮ハルヒシリーズにおいて非常に重要なキョンの自己対峙となります。そして彼らの間に入道雲と紙ヒコーキを挟むことは、あくまで世界は客観性を保ち、且つキョンをありのままに映し出す鏡として機能することを意味するのではないでしょうか。入道雲に関する考察は別の機会に。
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(C)2007,2008,2009 谷川 流・いとうのいぢ/SOS団

【夏休みの解散】
最後に喫茶店でハルヒを引きとめようとするシーンでは様々な回想シーンと共に【数千回以上の思考】が再現されます。ほんの数秒ではあるものの回想とメタファーとしてのコンテとともに、とても鮮烈な印象を与えています。劇伴が不意に終わると無音のなか入道雲と紙ヒコーキの絵のもとにキョンの空白の思考が現れます。キョン自身の回答を待つように紙ヒコーキもだいぶ彼の思考を待ってくれていますが、この時の彼には気がつくことはできませんでした。この思考の先にあったのはハルヒとの断絶であったのではないかと感じさせるコンテ・演出運びでした。
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(C)2007,2008,2009 谷川 流・いとうのいぢ/SOS団

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(C)2007,2008,2009 谷川 流・いとうのいぢ/SOS団

【まとめ】
さて、以上のように劇伴と演出について振り返ってきましたが皆さんはどのような感想を持たれるのでしょうか。結局のところ以上に書いてきたのは私個人の意見に過ぎませんし、いかんせん高雄統子さん贔屓に書いていることも否めません。
この話数における劇伴としての主張は【ドラマと日常を明確に分け、涼宮ハルヒシリーズの主体をハルヒからキョンへと移行する重要な鍵である】とさせていただきました。そもそもこの主体の転換は涼宮ハルヒの消失において明確になされるわけですが、そのプロローグとしてこのエンドレスエイトがあることは有名なことなのかもしれません。そして拡大解釈を恐れずに言えば、この転換を結果的にとても意識する形となったのは、このエンドレスエイトIVではないでしょうか。それはコンテや演出においてもそうですが、それを影で助長を促したものとして、この劇伴音楽の発注や設定があったように思います。エンドレスエイト他話数でも劇伴他に関する意識は各人がとても持って臨んでいるように感じていますが、この結論に関してはこの高雄統子さんが担当された第15話エンドレスエイトIVがとても顕著にあるように思います。もしかしたら、ここでの主体の転換と長門の人間生命獲得の意識が涼宮ハルヒの消失において、高雄統子さんがコンテを立候補したことにつながるのかもしれませんね。

高雄統子さんの事を書くにあたっての内省 [高雄統子/アイマス/デレマス]

Tweetのメモ

現在の欲求に従えばデレマスとソラノヲトか。一番は高雄さんだけれど、年末に見出した意義がリセットされた。それは外部に要因を求めた自己の内部にある必然性に基づいていなかったから。

何度も問うているが、自分が高雄統子さんのことを書きたい内的な動機とは何なのだろうか。表面的なものはいくらでも出てくるのに。或いはそういったものはなく、ただ好きなものを好きなように書きたいのか。研究なのか、発散なのか、整理なのか。その先を意識すると内的な動機がおざなりにされる。

それが単純に書くというプロジェクトで外的な要因を意識させられたものであるならば、とりあえず書き始める、という手段を取ることもできる。しかし、純粋なる己の欲求に基づいたとき、少なくとも自分の中に価値あるものとして遺していくためには内的動機と向き合わなければならないだろうな。

ただ、自分に向き合えば向き合うほど中身のないことを意識せざるを得ない。その辺りはすでに乗り越えてはいるし、挫折しそうでもココロコネクトや島村卯月が寄り添ってくれている。でも、最近は中身のない先に見出したものが自分の想いに反するものがあるという葛藤もあるのか。

その葛藤特性も客観視出来てはいる。問題はそれを乗り越えるのか、その平行線内に存在を保つのか、或いは揺らぎ続けることで受け入れて意義を見出すのか。中身がない、何者にもなれないという思いの根源はここにある。そこで見出すのがイマという心持ちなのかもしれないな。

では、そのイマという心の揺らぎポイントがどこに位置しているのかを見極めて、そのポイントに沿って考えていけばいいのか。ということは、シンプルに義務ではなく、情動に身を委ねるのが少なくとも自分にとっては答えのない自己の内発的動機に結びつくのかもしれない。

よって、己の情動そのものが高雄統子さんを書く内発的動機に与するものになる。だから思い立ったときに思ったことを自由に書き綴る。

自分探しに慣れてる自分がいるな…
イツデモ イマ ココニアル のは間違いない。

若いというのは色々許せないものだった。だから不無非未という否定こそがエネルギーに繋がる。肯定することほど陳腐に感じるものはなかったし、肯定へ変遷していく思考を恐れた。ただ、それはネガティヴな意味の許すではなく、受容することが結果的に理想に向かう舵取りであることに気がつくだけ。

お世話になったドイツ文学の教授が、大人になるというのは諦めていくことだ、と言っていたが、その意味合いそのものが歳を重ねるごとに変化してきている。今は無駄が削ぎ落とされ精錬されていくイメージ。来年はわからない。

始まりと始まり [高雄統子/アイマス/デレマス]

全ての始まりは雪だった。
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[コピーライト]BNEI/PROJECT CINDERELLA


時は意味を見失っていた。
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[コピーライト]BNEI/PROJECT CINDERELLA


星を自ら受け取り桜が咲いた。
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[コピーライト]BNEI/PROJECT CINDERELLA

その先にはみんながいた
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[コピーライト]BNEI/PROJECT CINDERELLA


アイドルマスターシンデレラガールズ、第一話から何か書いていかないと自分としてはなかなか終われないのかもしれない。

高雄統子さんに関するツイートまとめ3 [高雄統子/アイマス/デレマス]

京アニでは演出になるのに補佐を経てテスト。風子が姉にヒトデの彫り物を渡すシーンは山田さんのテストだったらしい。高雄さんもKanon11話だったな。

貴重な高雄さん座談会だった。
公式ガイドブック 涼宮ハルヒの消失 ニュータイプ編集部

公式ガイドブック 涼宮ハルヒの消失

公式ガイドブック 涼宮ハルヒの消失

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/02/26
  • メディア: 単行本



ハルヒ消失のコンテ、高雄さんは立候補したのか。CとDパートを担当しつつ、全体を入念に石原武本さんと話し合った様子。

秘密の花園を4章まで読み進める。デレマスアニメとのリンク、エッセンス。この辺りは高雄さんの持つ色だろうけれど、未央が、秘密の花園の、メアリを、演じる意味。作品の根底に通ずる価値観。

秘密の花園 (光文社古典新訳文庫)

秘密の花園 (光文社古典新訳文庫)

  • 作者: バーネット
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/05/10
  • メディア: 文庫


京アニ的には、木上、ヤマカンから一つ高雄、山田、吉岡の構図を改めて紐解く必要もありそうだな。

秘密の花園土屋訳 情景が本当によく浮かび上がる良い訳だな。高雄さんがハルヒ消失のコンテ立候補したのが、本を読んではっきりと映像が浮かんできたから、と言っていた。関連は未知数だが、一度読んだらイメージとして印象に焼きつく。イギリス、ムーアという土地を体験したい。

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

  • 作者: 谷川 流
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 文庫


土屋京子さんの翻訳いいなぁ。大地の匂いも感じられる。この翻訳であれば346の庭園でああいった情景を生み出すことが出来るのも納得。高雄さんもハッキリ視えたんだろう。

Pの視点からのデレアニも少しみえてきたかもしれない。高雄統子さんについての記事どうしようか。また、今後の自分の身の施し方を考えなくてはならないかもしれない。

#京マスオフ 実際この二つを繋いでくれたのは、私の場合は高雄統子さんでしたね。主観も客観も自由に語らいたい。

プロデューサーの視点をフォローしつつ、メインではアニメの観点からデレマスをまとめて、最後に鳥羽&福島Pと錦織さんを絡めてコンテンツとしての立ち位置を定義し直し、高雄統子さんを論じていくのがいい感じかな。論点を出来るだけ小さくしないと。大学で卒論やったのも無駄じゃなかったかな。

らき☆すた22話ここにある彼方や中二戀2話や4話も。凸守の涙の構図は高雄さんから学んだものだろう。アイマス7話もあり。

山田尚子×高雄統子の激論、並行線バトル聞きたい。この2人は相容れない。だからこそいい。

CLANNADを観れば高雄さんの表情へのこだわりがよくわかる。もちろんそれ以外の部分もそうだけれど。フルアニメーションからリミテッドアニメーションへの歴史の中で、アニメイトさせていくものがマクロに寄っていく中で、ミクロと映像芸術を人間内面から研究の光をあてた高雄統子を称賛する。

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[コピーライト]VisualArt's/Key/光坂高校演劇部



木上さんからのヤマカン、ヤマカンからの吉岡、高雄、山田。

千早の表情は京アニ時代からの高雄統子こだわりの結晶。

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[コピーライト]BNGI/PROJECT iM@S


今更気がついたけど、吉岡忍さんもアニマスに演出で参加してたのか。京アニから高雄さんだけでなく、吉岡さんもピックアップしたとは。 #京マスオフ

@kazubachev あれは演出家の高雄統子さんのこだわりからスタッフ内に派生していった表情ですね。前作Kanonで演出デビューを果たしてCLANNADから本格的に演出に回った彼女が、それまでのアニメでは限界とされていた(黙視?)表情と仕草の可能性を開いたものと考えています。

たぶんこの日が京アニから意識が離れて、高雄統子へと意識がシフトしていった転換点。

アイマス映画、春香が部屋で電話をしたとき、雨の窓越しに雨露を涙に模したのは原田さんが高雄さんの演出ならこうだろと判断をしてアドリブで入れた。気持ちはわかるし、効果はあったけれど、なんとなくそこだけあざとく感じるのもあるんだよねぇ。そもそもメタファーはメタファーを謳ったら間違う。

PDVD_702.JPG

[コピーライト]BNGI/PROJECT iM@S


高雄統子と山田尚子の演出論は今後の業界を考えても比較する価値があると思う。

デレマスⅦ無事に観了。今まで色々なアニメ観たけれど、少なくとも今の自分には最高傑作。今後も高雄統子を追っていく。ハルヒ3期彼女でやってくれたら間違いなくクラスターになるな。

アイドルマスター シンデレラガールズ 7 (完全生産限定版) [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: アニプレックス
  • メディア: Blu-ray


高雄統子x聖夜ということで、購入してからまだ観ていなかった聖おにいさんを鑑賞。ちょっと現段階では評価を保留したい。高雄さんがフリーになってから初の監督作品。制作はA1で、赤井さんもコンテ入り。

聖☆おにいさん(完全生産限定版) [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: アニプレックス
  • メディア: Blu-ray


高雄統子が描いた島村卯月は自分の中に残っていくだろうな。

高雄さんの京アニ時代、自ら立候補してコンテ演出を引き受けたハルヒ消失CDパートは重要。

涼宮ハルヒの消失 限定版 [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: 角川映画
  • メディア: Blu-ray


やっぱり話すと見えてくるものは多いな。今は趣味として書きたいことを節度を持って自由に書いていくくらいの方がいいのかもしれない。気張らず書くか、高雄統子論。

リスアニついでにとうとうCLANNADアフターBOX(資料付き)1万円もポチ買いしてしまった…うん、必要経費必要経費…

リスアニ! Vol.23.1 「アイドルマスター」音楽大全 永久保存版IV (MーON! ANNEX)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: エムオン・エンタテインメント
  • 発売日: 2015/12/24
  • メディア: ムック


高雄コメンタリーを深めるための。

CLANNAD AFTER STORY コンパクト・コレクション Blu-ray (初回限定生産)

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: Blu-ray


デレマス1話が良すぎて涙。。昨日の聖地に訪れたのもあるけれど、表現者としての高雄統子さんが本当によくみえる。山田尚子をロシア映画影響からの在り方と彼女を比較をしたら意味のあるものになりそう。
聖地巡礼記事
http://oranda-realtenshi.blog.so-net.ne.jp/2015-11-16

高雄さんは、ムビマスLIVE最後に律子がうんうんと頷く仕草が良いと言っていた。

THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ! (完全生産限定版) [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: アニプレックス
  • 発売日: 2014
  • メディア: Blu-ray


高雄統子の描く背中、後ろ姿を話せたのは楽しかった。デレマスはもちろん、CLANNADの吉野さんやらき☆すたのこなた、その他も。  #京マスオフ

新田美波が生きたのはやはりPの力であり、更にはそのようにプロデュースさせた制作陣や高雄さんたちの綿密な協議の結果だろうな。

高雄統子の雪演出に関しては、自ら立候補してコンテ演出を担当したハルヒ消失のCDパートも大切

高雄統子さんのコメンタリーはk-on!11話も大切。この時の発言は大きくデレマスに関わってくる。早くCLANNADアフターボックスのコメンタリー聞こう。智代編は聞いた。

けいおん! 6 (初回限定生産) [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: Blu-ray


2013年後半からユーフォが終わる頃までは京アニにどっぷり浸かっていて、ツイートもかなり多い。秋からは高雄統子さんに移っていって客観的にみられるようになったけど、京アニツイート数も減った。代わりにデレマス。

デレマスで高雄さん知った人は、CLANNAD Afterの12話を観てほしい。もう色々凝縮されています。

デレマス7話の雨は高雄さんの雨表現の中ではまだ温かみがあるな。彩度の問題もそこまで落とし過ぎてはいない。高雄さんにしては。

14話高雄カメラだなぁ。まゆとPの面会シーン。意味のあるカメラ。それは観る人をアニメから引き離して、視点をプロジェクトメンバーと等しい位置に置かせたから。

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[コピーライト]BNEI/PROJECT CINDERELLA アイドルマスターシンデレラガールズ第14話より引用


高雄統子は歌詞に厳しい。音楽への厳しさは石原さんや柏谷さん。

あぁ…なるほど…だから朝倉の「許さないわよ」と古泉の「羨ましいですね」が並行世界移動の時に言葉が現されるのか。それは選ばれなかった2人への高雄さんが描いた救いだろう。

やっぱり高雄さんの描くハルヒはキラキラしてる。

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(C)2007,2008,2009 谷川 流・いとうのいぢ/SOS団

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(C)2007,2008,2009 谷川 流・いとうのいぢ/SOS団


キョンが消失世界から七夕へ回帰するシーンの演出(高雄パート)は、デレマス22話Cパートの卯月の瞳焦点がぶれるシーンと重複する。

@id_kato_19 そうですね。キリがないです。監督陣、石原・武本・高雄さんは、映像化にあたってのコンセプトは「ラブストーリーだ」と明言していました。作品の方向性は「キョンの決心と回帰の物語」だとも。長門も女になることで死を獲得する。 #ハルヒ

ハルヒ消失 高雄さんは、「選ばれなかった人が気になってしまう」と対談で言っている。デレマスとも比較出来る。

@id_kato_19 いま影響受けて #ハルヒ 消失観てますよ(笑)地獄の門前でビバークしてるあたり。私が追っている演出家高雄統子さんが立候補してコンテに入っていったな作品。対談も読み返しています

高雄さんのハルヒの艶めかしさ、生っぽさがすごい。

高雄さんの描くミステリーSFの緊張感すごい。

ハルヒ エンドレスエイト高雄回の積乱雲も検証したいな。

何に取り組んでもそうだけれど、何者にもなれないというコンプレックスにもならない自己の本質を共に寄り添ってくれたのが、高雄さんの卯月であり、そう気付かせてくれたのは庵田さんの太一。その特性から考える方向性の示唆を得たのは六星占術だった。

「ちゃんと人間ドラマをやってもいいんだな、って。好きなタイプの作品が出来そうだというのがわかって、嬉しかったのは覚えてますね。」高雄統子 アイドルマスター アニメファンブック 特装版 インタビューより

アイドルマスター アニメファンブック BACKSTAGE M@STER+ 特装版

アイドルマスター アニメファンブック BACKSTAGE M@STER+ 特装版

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 一迅社
  • 発売日: 2012/12/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



アニバタ記事の感想3 【エンターテイメントの作家・雑破業の描くシンデレラ】について [高雄統子/アイマス/デレマス]

(記事1と同文)
この記事はコミケの目的でもあった、アニバタを手にいれて、一部読んだ段階での感想を記録にとっておくものです。きっかけをくれたハヤブサさん、ありがとう。
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基本的にアイドルマスターシンデレラガールズ(以下デレマス)において私の興味ある分野が、監督である高雄統子さんを筆頭に脚本、演出論であるので、そこに書かれている3つの記事について感じたことを筆者の引用をもとにしながら徒然なるままに書いていこうと思います。

青字はここで取りあげるもの
1【考え抜かれた演出と成長過程の女の子】
著:ハヤブサ320(@NicoHaya398)
2【シンデレラたちと雨と雪】
著:いちじろー(@Ichi_ziro160)
3【エンターテイメントの作家・雑破業の描くシンデレラ】 著:なしれい(@74O)


アニバタ Vol.14 [特集]アイドルマスター シンデレラガールズ

アニバタ Vol.14 [特集]アイドルマスター シンデレラガールズ

  • 作者: グダちん
  • 出版社/メーカー: アニメ・マンガ評論刊行会(販売:密林社)
  • 発売日: 2016/01/14
  • メディア: ムック



《》内はなしれいさん記事の引用部分になります。
“”内は他記事からの引用です。

▼はじめに
著者はシリーズ続編としての『シンデレラガールズ』と、制作スタッフ陣を整理してから(この辺りも非常に興味深い)脚本家の一人である、雑破業(以下雑破)に焦点をあてています。

雑破業wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%91%E7%A0%B4%E6%A5%AD

異色の経歴は上記を参考にしてもらいつつ、これらの経歴をもとに雑破の担当したエピソードの魅力ともたらしたものを探究した記事となっています。

▼第12話
各ユニットも出揃い、いよいよライブに向けて全体が一つにまとまろうとする中でうまくいかない焦燥感について、キーとなるキャラクターの設定とその軸を以下のように述べています。


《一人はプロデューサーからリーダーの任を受けた新田美波(以下美波)、もう一人は唯一ソロ活動をする神崎蘭子(以下蘭子)だ。美波はリーダーの重圧を感じながらも、ユニットLOVE LAIKAのパートナーであるアナスタシアとの絆をもとに、各ユニットの絆をプロジェクトチーム全体に広げるよう一つの提案をする。これが、本エピソードのメイン軸となる。
もう一人の蘭子は、一人だけソロ活動をしているため、ダンスが他のアイドルたちと合わないことを気にしている。だが、内向的であり独特な言葉回しをするため、他のアイドルたちとうまくコミュニケーションを取ることもできない。》


周知のことかもしれませんが、アイマスは「家族」が一つのテーマであり、ある程度の下地やモチベーションを共有した上で「トップアイドル」を目指すという構図の中、個々人が自身の葛藤を乗り越え、仲間と切磋琢磨していくことが謳われていました。(ムビマスは少し別の構図だが割愛)
しかし、他の方々の論考にもあるように、デレマスは普通の女の子たちが発掘され、それぞれデビューを果たし、アイドル活動を進めていくという、どちらかというと多人数個人協業性の世界観であり、その中で、女の子たちが自分たち自身の力で輝きを見つけ、成長していくことが主眼に置かれています。電撃オンラインでアニプレックス鳥羽プロデューサーは以下のようにも語っているので引用します。


”今回の『シンデレラガールズ』は家族ではなく“クラスメート”なんです。例えるなら、シンデレラプロジェクトという学級にnew generationsという転校生が来た、そこにプロデューサーという無口な担任教師がいる、というと分かりやすいかもしれません。

物語の初めは新しくできたクラスだから、あまりコミュニケーションが取れてないんです。各々は仲が悪いわけではないし表面的にはうまくやっていますが、先生ともイマイチ意思疎通ができていない。”

引用
http://dengekionline.com/elem/000/001/161/1161624/


いうなれば、当たり障りなく、まあまあ上手くやってきたプロジェクトメンバーたちが(意思疎通が上手くいかない上での波乱はあったが)いよいよ一致団結してチームになっていかなければならないという重要な話数。ここで著者は雑破の構成力を以下のように述べています。


《雑破の構成力は、キャラクターの役割整理やイベントの配置に表れている。第12話では、重要なアクションを起こす中心人物を美波に据え、作中でネガティブからポジティブに移行し、全体の雰囲気を体現する存在に蘭子を置くことで、14人全員を出しながらもドラマを追いやすくしている。》


また、練習シーンの対比や、団結をみせていくレクリエーションの配置についても言及し、二人三脚などを通して最後に蘭子がポツリとつぶやいた言葉が他のアイドルたちに届き、一致団結への一助としているとし、リーダー美波の試みとソロ活動ゆえの問題を抱える蘭子の成長の二軸に加え、レクリエーションというイベントを作ることで大所帯のドラマを成立させている、としている。

なお、この12話でプロデューサーが合宿地を離れたのは非常に意図的であり、美波がリーダーを引き受けた時点でPにもプロジェクトのために決断させたのだろうと思います。それはハヤブサさんの記事でも言及されていたように美波は「プレーンで欠点が少ない」人間として描かれていて、そつなく物事をこなしていく分、成長を描くのが難しく、また対極にある蘭子も尖った個性の分、グループの中での成長が難しい。しかし、あえてこの二人に軸を置き、レクリエーションというイベントを発生させて昇華させていくあたりの具体的な運び方は、やはり雑破の構成力によるところもあるでしょう。ちなみにこういったレクリエーションが美波の今まであった数多くの経験やラクロスサークルの経験から生かされたものだと考えるとすると感慨深くもある。さらに美波に焦点を当てていくこともできるがここでは割愛します。

▼第17話
著者はこの話数を《美嘉の再生を見事に描いた第17話》とし、路線変更を余儀なくされた城ヶ崎美嘉(以下美嘉)の葛藤を、城ヶ崎莉嘉(以下莉嘉)の自己表現への苦悩と赤城みりあ(以下みりあ)の家族内の悩みと絡ませて一本のドラマに昇華していると述べています。

ここで美嘉に二つの問題提示がなされた。《自己表現を押し込める苦しみ》と《莉嘉を拒絶したことによる姉妹=家族のすれ違い》だ。これらの問題を著者は莉嘉やみりあとのドラマをそれぞれ自己像と対峙させて、最後にはアイドルとして再生するカット(莉嘉と見上げた広告ポスター)まで描いたのをコンテ・演出の小森や他スタッフの力も賞賛しつつ、雑破の脚本時点ですでにきまっていたのではないだろうかと推測をたてている。ここでいう自己像の対峙詳細についてはアニバタの紙面を手にとってご覧いただくのが良いと思います。美嘉に起こってきている問題が莉嘉やみりあにも通じていることがネックです。

これらのように、他者へ自己像を照らし合わせながら内面に抱える問題を解消していくことは普段私たちの生活の中で、実は無意識に行われていることではないかと思います。反面教師などもその一つになりうるでしょう。しかし、それをまたアニメーションで描くとなると、前後の文脈を脚本は然り、コンテや演出など、総合的に制作していく上では非常に困難であり、且つ観るものとしては地味です。全体の舵取りとその中の17話の在るべき姿は高雄監督をはじめ、アニメーションプロデューサーたち、そしてシリーズ構成の高橋さんによって提示されていた状況でありつつ、具体的なドラマ作りから抽象度を上げて昇華していくプロセスはやはり雑破の力にあるのではないかと思います。

他にも雑破のイベント描写についても述べていますが、ここではアニバタ紙面を読んでいただくとしここでは割愛します。


▼最後に
著者は雑誌記事のインタビューを引用した上で


《雑破は今でも、場面や人物をよりよく描写し、表現することを意識し続けているのではないだろうか。ときにべたなシチュエーションとなったとしても、場面や人物を、最良のドラマとして描写する。

中略

エンターテイメントに徹し、最良の場面や人物の描写を目指すことは、雑破の作家性といえるだろう。それが雑破の脚本の魅力であり、本作のドラマを盛り上げた要素の一つにほかならない。》

とまとめていました。


以上のように展開されてきた著者なしれいさんの記事はとても刺激的なものであり、私にとっても脚本という視点の出発点を与えてくれたように感じます。私はこれまでの雑破さんや他の方々の脚本にまでは踏み込んで考えたことがありませんでしたが、このなしれいさんの記事を読んで、もう少し意識してみよう、そしてその視点からも、総合芸術としてある(と思っている)アニメーションの在り方を模索していけたらいいなと思いました。

なしれいさん、ありがとうございました。


また、記事の感想を書くというのは感想1の記事でも書かせていただいたようにここで一度閉じたいと思っています。(年始の休暇残り時間が・・・なので汗)

他の章の方々の記事も読ませていただきましたが、どれ一つとっても読み流すことが出来ず、熟読させていただき、新たな知己を得ることが出来ました。感謝いたします。

最後に、ハヤブサさん、いちじろーさん、なしれいさんをはじめ、たつざわさんや編集・発行に携わられた皆様に謝辞を述べさせていただき終わりにしたいと思います。

私自身の「アニメについて書く」きっかけと示唆も与えてくださり、ありがとうございました!

原稿とコミケおつかれさまでした!

アニバタ記事の感想2 【シンデレラたちと雨と雪ー雨と雪がもたらす演出表現を探るー】について [高雄統子/アイマス/デレマス]

(記事1と同文)
この記事はコミケの目的でもあった、アニバタを手にいれて、一部読んだ段階での感想を記録にとっておくものです。きっかけをくれたハヤブサさん、ありがとう。
IMG_4316.JPG
基本的にアイドルマスターシンデレラガールズ(以下デレマス)において私の興味ある分野が、監督である高雄統子さんを筆頭に脚本、演出論であるので、そこに書かれている3つの記事について感じたことを筆者の引用をもとにしながら徒然なるままに書いていこうと思います。

青字はここで取りあげるもの
1【考え抜かれた演出と成長過程の女の子】
著:ハヤブサ320(@NicoHaya398)
2【シンデレラたちと雨と雪】 著:いちじろー(@Ichi_ziro160)
3【エンターテイメントの作家・雑破業の描くシンデレラ】
著:なしれい(@74O)


アニバタ Vol.14 [特集]アイドルマスター シンデレラガールズ

アニバタ Vol.14 [特集]アイドルマスター シンデレラガールズ

  • 作者: グダちん
  • 出版社/メーカー: アニメ・マンガ評論刊行会(販売:密林社)
  • 発売日: 2016/01/14
  • メディア: ムック



《》内はいちじろーさん記事の引用部分になります。
“”内はこのリビングルーム内記事からの引用です。

▼はじめに
まず、いちじろーさんの記事は著者自身も冒頭で言及しているように、作中の雨と雪に対する登場人物の心理状態や行動、舞台の持つ役割の変化や傘の演出について述べられています。そして、アニメ上の雨を降らせる手間についても言及し、以下のように前提も置いています。

《そこまでして画面に雨を降らせることには、登場人物の心理状態や行動原理などに対して、多くの意味が込められているのではないか、と考えてしまう。》

そもそも高雄統子さん(以下高雄)の演出方針として、「それっぽいではなくて、それが大切」としているのでこの指摘は正しいと思います。

“高雄さんの演出コメントで、「それっぽい表現」ではなく、「それ」の表現が大切にしていると(k-on!11話コメンタリー参考)。つまり、「っぽい」では伝わらない、と。だから明確に「それ」がなされる。また彼女は画面全体で表現と考えるので、やはり全てが意味を持ってくる。”
引用:http://oranda-realtenshi.blog.so-net.ne.jp/2015-09-23-1


▼《高雄統子監督と雨、そして雪》の項について
ここでは「アイドルマスターシンデレラガールズ」(以下デレマス)の演出意図を述べる前提として、高雄の過去作品から雨と雪の特徴を提示しています。雨については、「CLANNAD AFTER STORY もうひとつの世界 杏編」と「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」(以下ムビマス)の二作品を取り上げ、雨の世界が持つ閉塞感と重量感を提示し、また天候の変化による物語の視点の転換を与える、と指摘。さらには雨音と傘による演出を矢吹可奈を春香が迎えにいくシーンを例に出し、気持ちの高ぶりを描いているともしています。詳細はアニバタの記事を読んでいただくとして、以上のことをこのようにまとめています。

《高雄氏の雨を使った代表的な演出意図としては、画面において彩度を落とすことで重量感、次に雨による行動範囲の制限からキャラクター同士での関係性の閉塞感を描く。そして雨音による気持ちの高ぶりと決意、最後に傘に示す個性と距離感、この4点だろう。》

この指摘は非常によくまとめられている印象。ここでの論点が雨なので割愛はされているが、彩度を落とすだけでなく、陰影やレイアウトなど、画面全体の構成や前後の文脈からその場面が何を示すのかが高雄コンテや演出では語られると思うので、アニメを観るものとしてもこの辺りをちょっと気にしてみると楽しめると思います。

もうひとつ、雪の演出前提については、「CLANNAD」「もうひとつの世界 智代編」を例に挙げ、《足元に雪が絡みつくうっとうしさ》と《雨とは違い雪は舞い落ちるように振ることと桜の花びらとを重ねる》とし、以下のように前提をまとめています。

《高雄氏の雪の演出としては雪が降る季節である冬の寒さとつらさ、しかし冬が過ぎれば次の季節である春が来ること、暖かさと幸せの暗示があるだろう。》

論考とは一時離れるけれど、このように前提を丁寧にまとめているところはやはり論に移るにおいて大切なのだなぁと個人的に学ぶことが出来たのは嬉しかったです。

さて、いよいよ本論へ。


▼《雨の役割》について
著者はデレマスの雨について⑴彩度⑵閉塞感⑶音⑷傘の4点にまとめています。
⑴彩度について、著者はデレマスの7話におけるAパートからBパートへの展開を例に、それをかなり落とした曇天(未央の確執)ー雨(卯月の風邪ダウン)から、未央との確執が解消するとともに晴れ空へと彩度を上げていくことがユニット復活、そして卯月の復活で日中の明るさ、通常の彩度へと帰結していくことを指摘。
⑵閉塞感について、15話を例にプロジェクトの解体、加蓮と奈緒のCDデビュー延期と並行して曇天から雨へと変遷することを指摘した上で、雨天における屋内の移動制限を以下のように述べています。

《そのようなプロジェクトの解体による各事務所の割り当ても初期化された中で、エントランスには屋内で各プロジェクトのプロデューサーたちが打ち合わせを姿が多く見ることができる。雨の影響によち屋外での作業に制限が課せられ、行動範囲が狭まり閉塞感が生まれた演出といえる。》

さらには以下のようにも指摘。

《次に雨による屋内から屋外への移動の制限から、舞台の制限が発生する。》

物語が進展する舞台として、卯月養成所近くの公園とプロダクション内にある屋上テラスを例に挙げ、屋根がないことから、雨に濡れるわけにもいかないアイドルたちの感情に任せた自由な行動に対する制限を示した。つまり、これは物語の進展を拒むということが言えると思います。これは裏を返すと、13話のnew generations(以下NG)のライブシーンへ大きなドラマを生むことにもなります。

6話でラブライカに雲隠れしたNGにとって、このサマーフェスティバルは大きな意味をもつ。にもかかわらず、彼女らの前にはラブライカ、そしてその楽曲終了後には急な雨。その雨と行動制限の中NGたちは自分たちと向き合わざるを得ない状況に追い込まれます。つまり、真価が問われるという環境に追い込まれたということ。彼女らは周りの心配とは対照的に自分たちの言葉で「やるしかない」と覚悟を決め、チョコレートを掛け声に雨に濡れた舞台へと小雨がまだ振る中、それらを弾き飛ばして笑顔で舞台を駆け抜ける様はそれまでの全てを一気に駆け抜けて、一瞬にして膨大な成長を遂げたことを意味しているといえるでしょう。NGライブの終わりには雨も止んでいます。

⑶の音に関して、室内にいる際に聞こえにくいはずの雨音を誇張することによる感情の高ぶりを7話で提示した。音量による演出はまだ検証していないけれど、高雄の過去作を見返してみるとわかることが増えるかもしれない。論点は外れるかもしれないけれど、ムビマスの可奈を追う決意のシーンや、21話の未央が自分の可能性を見出したときに演劇の練習場から出た時の水たまりの踏み出しシーンは、その音が強調されていた。

⑷の傘について、著者は雨に濡れないよう身を守る当初の役割とともに、「距離感」と「個性」だと定義した。

《この空間(傘の中 奥村補筆)は傘を差し屋外に居ながらにしてできるパーソナルスペースといえ、この空間に他者を入れることにより距離感が消失し、気持ちの伝達をスムーズに行うことができる。》

とし、8話の神崎蘭子(以下蘭子)を引き合いに出している。
たしかに、蘭子の特に初期は日傘を差していることが多い。しかし、8話でのPとのやりとりをきっかけに少しずつ仲間に対しても心を開いていくのが傘の使用率を考えると読み取っていけるだろう。

また「個性」に関する指摘も至極順当であり、私たちは当たり前のように観ているけれども、アニメにおいて傘という小物に個性を見出す作品は多くはない。しかし、高雄はムビマスのコメンタリーで監督である錦織さん(以下錦織)の色違いでOKの発注に対し、それぞれのキャラクターのものを仕上げてきたと錦織は話しもしている。デレマスは基本としてCuteピンク Cool青 Passionオレンジが色としても明示されていて、15話でこそNGの3人の傘はシンプルなその3色を持っているけれど、もしムビマスのように多くのアイドルたちが雨の中に会するようであれば、個を持たせるように指示をするだろうと推測できます。

以上に述べられてきたことは7話のプロデューサーにも言えることで、黒くそっけない傘を前半ではずっと使用しているけれども、最後未央を迎えに行く時は傘を投げ捨てるように傘立てにおき、みんなに説明をし、大雨の中傘を差さずに走っていく描写はプロデューサー自身が行動制限を突破し、距離感も個性も脱却し、一人のアイドルと向き合おうとする決意の表れを示すともいえます。

▼《雪の役割》について
著者は雪の桜への変化を1話と25話を引き合いに出し、《これらの雪から桜への変化は、寒さやつらさから暖かさと幸せへの変化、始まりを表現した演出だといえる。》とし、ここでは前提にあった過去作とは対照的なものとして扱った。

この後に島村卯月と雨、そして雪について論を立てているが、以上に書かれてきたことからの彼女の行動や心情とよく結びつけている印象です。こちらも詳しくはアニバタ紙面をご覧いただくのが良いと思います。


最後に、私がこれらの批評文や感想を書いたのは、ハヤブサさんの紹介はもちろん、このいちじろーさんの記事の影響も大きいものでした。
高雄さんについてずっとものを書きたいと思いつつも、非常に多くの情報量(アニメにおける)からなかなか踏み出せずにいたところでした。このいちじろーさんの記事を拝見させていただき、非常に意欲を掻き立てられ、このように手にして一気に感想を書くことになりました。

これを出発点にしながら、私も小さな論考を進めていきたいと考えています。
ハヤブサさん、いちじろーさんをはじめ、著作の刊行に携わった方々や筆者の方々に心から御礼を申し上げます。

(まだ最後になしれいさんの記事について書きます)

分量はいちじろーさんの記事に偏ることをお許しいただければと思います。

アニバタ記事の感想1 【考え抜かれた演出と成長過程の女の子】について [高雄統子/アイマス/デレマス]

2年ぶりに冬のコミックマーケットに参加してきた。
なんでも来場者数はここ数年、平均して約55万人だそう。
http://www.comiket.co.jp/archives/Chronology.html

この記事はコミケの目的でもあった、アニバタを手にいれて、一部読んだ段階での感想を記録にとっておくものです。きっかけをくれたハヤブサさん、ありがとう。
IMG_4316.JPG
基本的にアイドルマスターシンデレラガールズ(以下デレマス)において私の興味ある分野が、監督である高雄統子さんを筆頭に脚本、演出論であるので、そこに書かれている3つの記事について感じたことを筆者の引用をもとにしながら徒然なるままに書いていこうと思います。

青字はここで取りあげるもの
1【考え抜かれた演出と成長過程の女の子】 著:ハヤブサ320(@NicoHaya398)
2【シンデレラたちと雨と雪】
著:いちじろー(@Ichi_ziro160)
3【エンターテイメントの作家・雑破業の描くシンデレラ】
著:なしれい(@74O)


アニバタ Vol.14 [特集]アイドルマスター シンデレラガールズ

アニバタ Vol.14 [特集]アイドルマスター シンデレラガールズ

  • 作者: グダちん
  • 出版社/メーカー: アニメ・マンガ評論刊行会(販売:密林社)
  • 発売日: 2016/01/14
  • メディア: ムック



《》内は記事の引用部分になります。

▼《等身大のシンデレラたち》について

《中略 同時に、上下関係やキャリア、個性がものをいわせる環境でもあります。ただ、この作品では年長者(上司)との意見の隔たりや、年齢の壁を越えた絆を物語として展開していました。》

壁を越えた絆の物語と再定義し、確信をもたらしたのは25話のPと常務の会話だろうなと。
常務とPが「城と灰かぶりの夢」の平行線に立つ時でも、アイドルたちがその平行線を越えていくのかという問に、明確にそうだと答えている。そもそもアイマスコンテンツ自体がそのように在るのも大きいだろう。佐藤亜美菜さんが「佐藤亜美菜のこの世に小文字はいりません!」のラジオで、AKB48時代の経験から舞踏会の本番を照らし合わせながら語っていたときにもそれを感じることができる。

▼時計に関する考察
時計の針が成長の証というのは明らかだったけれど、それぞれの時間に意味を見出し、時に時間を後退させることでの心象表現など、そこに切り込んだハヤブサさん。この論考では具体的な時間後退については言及されていなかったが、第1話Aパート、養成所の時計の張り紙が落ちることによる、感情の起伏と物語の進行を提示し、そこからED凛の部屋のシーンでの時計も物語の進展として捉えている。ちなみにこのときの凛の部屋で最初に移る時計は11:34(夜)で秒針が動いている。そして決意し、未央のカットに移る前の時計は11:35から36分へと動く。おそらく35分から36分が決意と行動を意味するのだろう。さらには、未央の審査会場の時計は11:35を示していて、これは未央の物語がこれからだということも示唆しているだろう。

先日京アニ&アイマスPのオフ会でお話させていただいたときに、全編にわたるこの時間に関する考察を聞かせていただいた。今後の論考が非常に楽しみだ。

▼花言葉に関する考察
この中で印象深かったのは、桜に関するところ。私自身は、「物事の始まり・卯月(4月)の印象」という程度にしか捉えていなかったのですが、一説によるところの花言葉、「あなたにほほ笑む」「私を忘れないで」を引用し、卯月がその花びらを手に取り凛に微笑みかけるというものが、凛にとってのアイドルの偶像として扱われ、物語が進展していくという考察にはなるほどな、と思わされた。深読みを恐れなければ、25話のライブ後のパートで桜の中ハトたちが飛び立つシーンは、「すべてのものに微笑みと冒険を」というメッセージが暗喩され非常に感慨深い。

▼新田美波に関する掘り下げ
私も彼女に関してはアニメに向かないキャラクターとして捉えていました。この項では新田美波(以下美波)について「普通」の女の子であることと、「ラクロス」からの視点を持っています。
著者は無味乾燥でアニメには向かないキャラクターとしつつも、プレーンである分欠点が少ないと定義している。

第4話のPR動画作成回でこう考察していた。

《ただしそこは、趣味のラクロスを使い器用に危機を回避します。
ここではうまく回避しましたが、美波が大学のサークルでやっているラクロスとは、個性というペンキで塗りたくられた仮染めでしかないのです。その証拠に、これ以降美波が成長するまで一度もラクロスが登場することはありません。》

たしかに、これ以降は早々にラブライカとしての活動に追われることになり、このことは保留になっている。しかし、それは12話の合宿においてリーダーを任されることによって顕在化されざるを得なくなる。(このあたり高雄さんの人間原理を描き出すグロテスクな部分でもあると思う)。他のプロジェクトメンバーがそうであったように、美波自身も女の子集団の中の一人として(まだチームというより、新学期の学校のクラスルームというイメージ)このシンデレラプロジェクトの中で「自分の立ち位置」を相当意識していたことだろう。その背景を受けて彼女はプロデューサーの提案にイエスと答え、そして自分の中にある新たな光を見出そうとした。プロデューサーもその意識があり、美波にリーダーを依頼したはずだ。だからこそ合宿時に意図的に離脱するという所業を展開した。著者もまた美波の長所をこう指摘する。

《常に冷静なのと、プレーンであり個性が強くないからこそ周りと溶け込むことも早く、全体を見渡すこともできるのです。》

また、冒険という言葉自体は2話の未央にすでに語らせているが、(探検ではなかった)ここで初めて美波をはじめ、プロジェクトのメンバーたちが「冒険」や「挑戦」を意識することになる。そしてその意識の共有が「個が独立しながらも心をひとつにするシンデレラたち」の始まりになる。著者も多くのプロジェクトメンバーがその言葉に影響されていると指摘している。

また13話での頑張りすぎの行動の裏目が出てしまったことと、しかしその失敗から頼ることを覚えたとし、最後にアナスタシアと絡めて美波の成長を以下のようにまとめている。

《そして仕事が増え別の現場になっても、ユニットの相方であるアナスタシアは友人の間柄であるとともに、ライバル同士だという意識も生まれています。新たな感情、意識、目標の生まれることが輝きを増すことへつながり、その輝きをもって新田美波の成長だといえるのだと思います。》

彼女個人の成長の本質をこのように定義した。
これを受けると、20話以降にその辺りが描かれていくが、美波がアナスタシアと友人でライバルだとし、自立共存し合える存在であることを確立させてそう見せたのは、25話のラスト。ありすとふみかとの練習シーン。それでいながらシンデレラ全体の絆の中でのアナスタシアとの関係性を携帯画面から次のアナスタシアのソロカットで見せたのは印象的だ。

▼緒方智絵里に関する掘り下げ
この項では智絵里本人に関する掘り下げをしていました。CANDY ISLANDも絡めていましたが、ここでは割愛しようと思います。

《クローバーの正式名称であるシロツメクサには、「幸福」や「約束」などの花言葉があります。その通りに、智絵里は常に「幸福」を願っています。》

智絵里の両親が共働きで孤独感に苛まれていた過去を指摘しつつ、シロツメクサの雑草気質の陰と陽をこう定義もしています。

《前略
同時に雑踏に踏まれて生きていることでもあり、智絵里の暗い過去と照らし合わせることもできます。
中略
これを肯定的に書くと、強い信念を持ち合わせ何事も諦めない、となります。智絵里は公式プロフィールで、「臆病だが何事も諦めない信念がある」と書かれているように、結果的には諦めない性格の持ち主なのです。》

18話で前を向いて笑顔で挑戦することを学ぶとした上で、このようにまとめていました。

《アニメ内では少ない出番でありながらも包み込むような優しさと強い信念、諦めない心、そして常に上を向こうという意識が生まれた智絵里の成長をしっかり描いてくれていました。》

これは25話のラストで宙吊りに積極的に挑戦するということが描かれたことで確かなものとなったでしょう。ここへの背景には9話のバンジー経験もあると思います。(この9話もバンジーに対して「お仕事また出来るんだ」と非常に前向き)


以上のように書いてきたけれど、このように呟きでなく「記事」として書かれたことが非常に意義深く感ずる。
他の方のもそうであるけれど、これからも引き続き深め続けていけると良いと思いました。

シンデレラガールズ聖地巡礼 三軒茶屋ー渋谷ー代々木 [高雄統子/アイマス/デレマス]

アニメの画像引用、著作権などについては、こちらの方の記事がわかりやすかったので参考にさせていただきました。
ありがとうございました。
http://kato19.blogspot.jp/2015/05/cyosakukenanime.html?showComment=1448116145204

聖地巡礼、探訪となると遠路はるばる、近郊であるとしてもちょっと足をのばしたところ、というイメージがありますが、今回は都民にとっては「近場」を巡る旅となりました。

作品は以前より支持をしているアイドルマスターシンデレラガールズ

アイドルマスター シンデレラガールズ 2【完全生産限定版】 [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: アニプレックス
  • 発売日: 2015
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舞台は渋谷周辺を中心とする大都会。
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仕事やミーティング以外では、個人的にあまり訪れないところでした。

今回、旅のきっかけとなったのは、Twitterのフォロワーさんから聖地巡礼用のアプリがあることを教えてもらったことです。
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ありがとうございました。

まずは、第1話や要の話数などで出てくる、島村卯月と渋谷凛の住まいである三軒茶屋を訪れました。


島村卯月
THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 010 島村卯月

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 日本コロムビア
  • 発売日: 2012/08/08
  • メディア: CD
渋谷凛
THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 001 渋谷凛

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 日本コロムビア
  • 発売日: 2012/04/18
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三軒茶屋もなかなか良いところ。
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世田谷線...大学時代にお世話になりました。
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さて、駅から少しばかり歩くと、渋谷凛の働いているお店モデルにさっそくあたります。
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内装は撮影していませんが、お花屋さんとしても入りやすく居心地の良さそうなお店でした。
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第1話もそうですが、作品全体の中でも花の持つメタファーは彼女たちの物語を深める上で大切なものになっています。

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[コピーライト]BNEI/PROJECT CINDERELLA アイドルマスターシンデレラガールズ第1話より引用


渋谷凛のお店から裏に入っていく。路地裏の雰囲気が散策意欲をそそります。
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街中の一角にこういう場所があるのは素敵です。
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作品中には出てこなかった。三茶のシンボル、キャロットタワー。
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大通りを挟んで反対側へしばらくいったところに、デレマス公園のモデルとなった世田谷丸山公園がありました。
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この公園は第1話での渋谷凛の踏み出し、

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[コピーライト]BNEI/PROJECT CINDERELLA アイドルマスターシンデレラガールズ第1話 ニコニコ動画バンダイチャンネルより引用



第7話で未央の決意、

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[コピーライト]BNEI/PROJECT CINDERELLA アイドルマスターシンデレラガールズ第7話より引用


プロデューサーと渋谷凛の和解、

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[コピーライト]BNEI/PROJECT CINDERELLA アイドルマスターシンデレラガールズ第7話より引用



第23話ではニュージェネレーションズの心模様と、

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[コピーライト]BNEI/PROJECT CINDERELLA アイドルマスターシンデレラガールズ第23話より引用



作品の要の場所として選ばれているとても印象深い場所です。

聖地ベンチで休息。もはや感涙…
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卯月「あんな風になれたらいいなっ!」… の広告電子掲示板モデルも。
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ファンの皆さんも、ぜひ丸山公園で想いを馳せてみてください。
日中はお子さん連れのお母さん方がよくいらっしゃる気がします。


さて、また三軒茶屋の路地ですが、迷子になりそうだけどちょっと楽しくなってきました。
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路地を抜けたら今回は早々に別の箇所へ移動。
三軒茶屋はとてもいいところでした。いつもは演劇を観に来るくらいしか縁がなかったけれど、今度また散策しに来よう。路地散歩もオススメです。
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次の舞台は346の事務所がある、三軒茶屋から田園都市線でほんの少しの距離にある渋谷。

渋谷ハチ公口に降り立ちました。
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デレマス第1話で武内Pが事情聴取された交番。
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卯月が14話で待ち合わせていた場所
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宮益坂 14話に出てくる346への道
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直接のモデルかはわからないけれど、346プロの参考にはしたんじゃないかな?みんなの346へのルートを辿る。
こどもの城と国際連合大学本部。
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14話で仲間と遭遇する歩道橋 宮益坂上交差点
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渋谷警察署前の歩道橋。デレマス二期OPであったような。
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渋谷凛の通学路
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トライアドプリムスとも出逢いましたね
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トライアドプリムス


THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS ANIMATION PROJECT 2nd Season 05  (デジタルミュージックキャンペーン対象商品: 200円クーポン)

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  • 出版社/メーカー: 日本コロムビア
  • 発売日: 2015/10/14
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渋谷凛と武内Pの出逢う交差点
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待ち合わせの喫茶店
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雰囲気のよいところです。
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喫茶店でサービスセットをいただきました。美味しかった。
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実際には訪れていませんが、渋谷凛の通う学校がここであるのはもはや有名かもしれませんね。
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巡礼の方は来校撮影など、十分にご注意ください。。。人のいない時間であっても、オススメはしませんし、こちらで責任は負いません。

細かくみればもっと渋谷聖地はありますが、この日最後の目的地である、代々木にある卯月の養成所モデルを探しに移動しました。


代々木駅から近かったです。卯月の養成所。モデルは日ナレだったみたいです。
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[コピーライト]BNEI/PROJECT CINDERELLA アイドルマスターシンデレラガールズ第1話より引用


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[コピーライト]BNEI/PROJECT CINDERELLA アイドルマスターシンデレラガールズ第1話より引用


Y SAPIX東大館の近くになります。

近場の路地。デレマス23話であったような気もします。
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第23話で養成所から丸山公園に凛が卯月を引き連れて行ったのは、実は代々木から三軒茶屋への移動ということでだいぶ長距離?で電車を使っていたかもしれませんし、また、アニメとしてはその辺り設定を改変をしたのかもしれませんね。

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[コピーライト]BNEI/PROJECT CINDERELLA アイドルマスターシンデレラガールズ第23話より引用


代々木で訪れようと思った場所はここだけだったので、この日は終了。


いよいよシンデレラの舞踏会まであと一週間となってきました。
私はアニメからの新参者ではありますが、今回聖地を訪れたことによって少しかもしれませんが、彼女たちへの想い入れも深めることができたように思います。

ファンのみんなで作り上げていく素敵なものになりますように。
また聖地を訪れることで、ファンの方々の心の風景にもなっていきますように。
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