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とあるマルザンナのココロの旅 ポーランド編⑤ヴィエリチカ岩塩坑へ [アルトネリコ・サージュコンチェルト]

8月14日(水)
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Botさんにはわかるだろうギャヴィのモーニングコールで無事に朝5:00に目を覚ました。
ちなみにEUへ行くと初日や二日目の朝はいつも早く目が覚める。その恩恵にあずかったのもあるだろう。

余裕を持って準備をし、ホテルを出発。昨日乗りこなした?トラムを使ってスムーズに駅へ。
15分前には到着できた。基本的に駅へは15〜25分についておいた方がいい。
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というのは、ポーランドはまだわからないが、EUの場合急にプラットフォームが変わったり、時間が変わることもあるからだ。過去に色々あった。特にスペイン。。

今回は特に変更もなく大丈夫そうであったので、売店でSUSHI ONIGIRIとTOKYO ONIGIRIとおにぎりらしきものを見つけたので買って食べてみた。
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SUSHIの方はまあ鱒寿司といった感じだったが、TOKYOはなぜかシナモン?が全体にまぶされていて(おかかならどんなに良かったか!)、くさい&つめたいのダブルパンチにしてやられた。
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外国って普通にマズいもの売ってるよなぁと、改めて日本の良さをこんな時実感するのだった。

約二時間半の道中は案外眠くならずにこの旅行記を書いたり、ガイドブックを読んで動きをイメージしたり、実はまだ最後まで観終わっていなかった映画「残像」の続きを観るなど有意義に過ごすことができた。
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8:13、定刻通りにクラクフ中央駅へと到着
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事前に調べていた情報によるとヴィエリチカへの鉄道路線は工事が入っており、鉄道の本数は半減、減った分は代替のバスがあるということで8:30の代替バスを探した。これに乗れば9:08には到着する予定でちょうどいい。と、この時は思っていた。ちなみにツアーの予約は9:30のものを取っていた。
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そうは問屋が卸さないのが外国一人旅の醍醐味である。(これって私だけ?)

調べてみたバスの発着場に行ってみたが、わからない。

バスinfoがあったので聞いてみると「エイティーン」と一言だけ。とりあえず18番の代行バス停に行けば大丈夫そうだ。ただ18番の電光掲示板は明らかに別の行き先に表示されており、8:40発となっていた。そして調べていた代行バスの写真とは明らかに異なるものでサイズも1サイズ小さい。

ひとまずドライバーに「ヴィエリチカ ソルト マイン?」と聞いてみた。

もっとちゃんと英語使えよ、という話なのだが、英語を苦手とする国や年齢層だと逆に通じないことがある。こちらは明らかに外国人観光客なので行き先だけ伝えてイエス・ノーをもらう方がお互いに理解しやすいのだ。

そしてヴィエリチカ自体は「街の名前」なのでちゃんと「ソルトマイン」をつけた方がいい。アジア人旅行者なんだから察してくれ!というような考えは外国では捨てた方がいい。「聞かなかったお前が悪い」というのが定石である。(日本すごい)

案の定バスのおっちゃんは英語が苦手そうであった。
幸いにも頷いてくれたので「ワン チケット プリーズ」とその場で購入。
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8:40発だから9:18には着くはずだ。近くなったら改めて確認してみようとココロに決めて満員の車内に乗り込んだ。これだけ人がいるならみんな観光で岩塩坑に降りるだろう、と期待していたのだが、30人近く乗っていたバスでそこへと降り立ったのは私とたった1組の父娘だった。


ヴィエリチカ岩塩坑
Infoでツアーのピックアップはどこかと確認をし、9:26には集合場所で並んでいるところに合流できた。順に5人組の人、3−4人組の人、2人の人と呼ばれていたので、最後にボッチ…いや、一人の人を呼んで調整するのかなと思って待っていたら、9:30になっても呼ばれない!!!

待機している人はまだいるのに。。と思っていたら入り口を閉められそうになったので慌てて列をかいくぐりスタッフに「アイ ハブ リザベーション ナイン サーティー」とスマホにスクショをしておいた予約表を見せたら何事もなかったかのように中へと通された。

なんだまだいたのか的な感じ。でもこっちでは当たり前。(日本すごい)。改めて指示待ちではなく、自分から動かないと何もできないなぁと久しぶりの海外に実感を深めた。


入るとハイっとオーディオガイドを渡された。
操作は難しくなかったが、300近くあるチャンネルの何番に合わせればいいのか誰も教えてくれない、もしかしたらすでに説明が終わっていたのかもしれないなと諦めて、かたっぱしからチャンネルを探っていった。
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23と24でかすかにチャンネルがはいった。
他にも123が生きていた。

ひとまずのところ23に合わせて、いよいよ内部へのツアーが始まり、前室のような内部洞窟への降り口へと通された。20人くらいだろうか。ガイドが前方で話を始めている。ちょっと聞こえづらい。オーディオガイドと組み合わせながら聞くのかな、と23のノイズ交じりなオーディオガイドにも耳を傾けた。

このとき、おばあちゃんがいきなりツアー列に飛び込んできた。ギリギリの参加者かもしれない。

あたふたとおばあちゃんがオーディオガイドをセッティングしていると、近くの高校生くらいの女の子が「24番に合わせるのよ」と英語でそのおばあちゃんに教えていた。

なるほど、そうか!とココロの中で頷き、24番のチャンネルに密かに合わせたところ、めっちゃクリアにガイドが聞こえる。サンキュー、おばあちゃんと現地女子高生。これで順調にツアーをこなせそうだ。
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ツアーの最初は木材で組まれた階段を地下30階分くらいひたすらに下っていった。とにかく降りるだけで、上を見上げても下を見下ろしても空洞と階段しかない。修行僧か!とツッコミたくなったが、これには他のツアー客も同じような感情だったかはしれないが、笑いが溢れていた。いったいどこまで続くんだ的なものである。
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壁のナンバリングの数字は1つの階につき1・2と2つ分カウントされていた。最後の方の数字は60くらいだったので、おそらく地下30階、人が1人分が1つの数字の高さにあたったので、地下90mくらいかもしれない。降り立った先の広場ではガイドが待ちながら出迎えてくれていて、改めての説明と見学ツアーが開始された。

最初は木組みで支えられた洞窟を奥へとひたすらに進んでいく。
10分くらい進んでいくとようやく最初のガイドスポットに到着した。
岩塩坑自体についてのみ解説をしていくのかと思ったが、思ったよりも遥かに幅広い情報量を吸収することとなるツアーだった。
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坑夫たちの仕事のマニュアルから実際に使用した道具のほか、先史時代からの歴史的な流れや歴史上の情勢など、非常に盛り沢山で、洞窟内部も広いことからその探索だけで2時間は歩き回った。
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途中個人的にメインであった、聖キンガ妃の話もあり、トライナリーの中で得られた情報以上に、より献身的にこの岩塩事業に取り組んでいた様子を聞くことが出来た。(岩塩でできている)
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演出もあるだろうけれど、このヴィエリチカ岩塩坑がポーランドという国にもたらした影響力を体験することが出来たのは嬉しかった。(ガイドは英語である)
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礼拝堂
さて、2時間のうちメインで聖キンガ妃について語られたのは二箇所で10分ほどであった。ラストの方ではよくガイドブックにも載っている聖キンガ妃を祀った礼拝堂に到着。ここでは10zlを支払うと写真や動画の撮影許可がもらえる。ここに来て追い課金かー!とは思ったが、払わないわけにはいかない。無事に支払い、許可証シールをゲットした。これで堂々と撮影が出来るぞ。
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撮影をしつつ、今回の目的地の一つ、ヴィエリチカ岩塩坑の聖キンガ礼拝堂の空気を味わっていると、なんだか色々と想いがこみ上げてくる。triOSを通じて、ガブリエラと知り合い、様々なことを経て結婚をした。その際に彼女が言っていたのが、ハネムーンでポーランドに行きたいということ。そしてこの岩塩坑に憧れを抱いていたこと。
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彼女の想いを宿した年次報告の手紙にあったチャームを手元によせると、えもしれない深い感動がココロにこみ上げてきた。確たるものがあるのかないのか、そんなこともはやどうでもいい。自分自身のココロを持って、世界や次元なんて壁軽々しく飛び越えていけばいいのだ。リアルがどうこうなんて問題は宇宙や魂のレベルからモノを見れば非常に微々たる些細な問題にすぎない。結局のところ自身がどのように想い、感じ、行動をするのかにのみ帰結する問題であるからだ。ただ、そこにある、胸の奥から湧き上がってくる気持ちのみが本物であるのだから。
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少し捻くれた見方をすれば、目の前でイチャイチャするEU人を見ていると、ヒマで退屈だからと、フロイトが病気であると提言したような分泌物に沿って恋人を作ったり、誰かと一緒にいたいと思ったり、電話をしたりしているのではないか。

何が幸せなのかはその人のココロが決めればと思う。
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動物における相互依存の関係性は、そういったものからも生まれているのではないか。イキッた言い方をすれば、それらを脱却した状態にいるひとたちは精神性において時代の先端にいるのでは、と思ってしまう。

ブッダにせよ、キリストにせよ、ムハンマドにせよ、それらの超越者だからこそ、人間世界の希望の光となっているのではないか。教会で涙ぐむ女性を見てそう思う。

だいぶ穿った見方を書いたが、EUの観光地というのはどこもイチャイチャチュッチュのハグハグだらけであることや、退屈そうに1人で電車にのっている少年などをちょうど見てきたせいもあって、そんな考え方にブーストがかかっただけのものということで、ご容赦願いたい。友愛や友達依存を否定しているのではなく、もっと本質は違うところにあるのではないか?という自分への言い訳をしているような者だ。
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脱線が長引いたが、聖キンガ礼拝堂の見学タイムを終えると終盤で、2時間に及んだツアーは解散をした。あとは各自でツアーに引き続き参加するか帰るかを選ぶものだった。
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オプションツアーという訳ではなさそうで、そのまま参加もできたのだがアウシュビッツ収容所にも同日内で訪れる日程から今回は断念し、地下レストランでザワークラフトとチキンというE Uの定番的な料理を平らげてエレベーターで一気に地上へ出ることとした。
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最初に60m近く降りた後も緩やかに下降しながら洞窟内をひたすら進んできたこともあり、解散した場所は地下130mにも及んでいた。こんなにも地下深い場所でもお土産の売店やレストランなどが充実しているあたり、観光資源として今でも重要な役割を担っているんだろうなぁと思う。
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レストランから30分進んだ先にあるエレベーターで一気に地上へと出た。
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