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Jenaplan Study 4th&5th day [オランダ教育/イエナプラン教育]


Because I use PC of hotel, I only use English. When I come back to Japan, I transrate this.

Today we went to the JAS where is the support and study institute of Jenaplan in the Netherlands. JAS means Jenaplan Advies & scholing.

First, we were introduced about JAS and then continue to make a story line from 3rd part "Preparing for journey". 4th part was "Something bad happens" and 5th part was "Something good happens". Afterwards we learned that we can make a film or something and can hold event with other teachers and parents etc.. At that time we can suggest to children "What should we do for celebration?" Theachers just give an aims, times, and assignments.

Questions are more important and it is also important that we discover new questions more than giving answers. At first we have to get 10 questions from children. It is connected lifely learning.

What should we do in our class room first when we come back to Japan. To find a circle place and group work place, to make an environment for talking about summer vacation, and then start giving questions within 30 minutes.

For smart children we give hard problem for presentations and teachers help them for good presentations, for example, suggest using power point or other things and so on.

It is important that discovering the 10 questions within 30 minutes once per week.

At last pf this presentation from Freek, we have gotten a figur that children of Jenaplan school are squirrels, beavers, and monguose, these means are busy, everyone is different, and complement.


In the afternoon, we had a presentation of multiple intelligence from KNAP which is organization for that in the Netherlands. This thinking based on 8 intelligences. Recently it is going to increse to 9 intelligences, new one is dagital intelligence I heard. After presentation we looked around the rooms of multipul intelligence. They were categorized such as art music smart, dagital smart, nature smart, and so on. Which rooms do you feel comfortable? We are different and that is necessary for full of life, and we can cooperate each other based on these categories.

Afterwards we had a BBQ dinner and at last Hubert came back from Utrecht. We got satifications for receiving the lesson of Jenaplan from JAS. This program also had 4 cycles that conversation, work, play, and celebration.

We parted with Hubert and Freek on this day.


5th day

We visited Jenaplan school" "De schaepman school"
This day was the 2nd day of new year's term. To begin with, we greeted to the principal of school and manager of three schools, then we had meeting at staff room like living room. Afterwards Mrs.Richters introduced us all school. According to principal, recently student's number in a class room have to increace from25 to 30 persons for indication of government.

After we looked around the school, we separated 4 groups because if we learn in the class rooms, a few persons are better for each class room.
I watched low grade class-High gread class- middle grade class.

In low grade class, It had circle conversation. Students listened to the teacher's reading of picture book during eating snacks. they had had playing time before this lesson. At this time, I thought Japanese KAMISHIBAI is so great for this lesson.
On the half way, suddenly three students who are other class came into this class room. They collect signs and blessings of all teachers for his/her own birthday. I heard if someone got a birthday, he/she try to get those with other two students who help him/her. I was surprised that even thought class room get the situation like that, students can keep concentrating and they are just watching whole teacher gave sign and blessing to birthday's student. I guess they almost have already known that event, because their class has different age students.

In high grade class, It had block hour time. I want to depend on my Jena mates that details.

After lunch, we were invited to town tour from Mrs.Richters, some people learned that we should learn with environment and history for consisting the social. The town which we visited was influenced from catholicism strongly, we also learned cultures and habits of the country and dutch lands. When we come back to school, I watched middle grade class. They had Reading training and activities for cooperation. At first, teacher indicated 2 groups which consists of 2 persons for instruction, and then students made each groups of two persons and played the game. This game was one child close his/her eyes and other child put the hands on his/her shoulder and lead him/her to entrance with only voice advices. Afterwards they had also another game for cooperation. That one is about eight persons stand on the matt (carpet) and then to move the matt clockwise. Their games are not easy if all group members don't cooperate. Cooperative games are one of the specialities of the Jenaplan education.

At last, we got the information of portfolio.

I hope members of Japan Jenaplan Education Association write down each report as well as I also try to write down.

These are just memorize.
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オランダ・イエナプラン研修2012夏 [オランダ教育/イエナプラン教育]

▼初日

初日16:30にオランダスキポール空港に集合。多くの方はヴァケーションの延長などでヨーロッパ各地から合流し、日本からの方々も無事に合流。お互い何気ない自己紹介などを簡単に済ませたあと、主宰のリヒテルズさんやパートナーの方々も合流したので車で研修所へと移動をした。


今回の研修所はアムステルダムとアルクマールの間にある自然豊かなカストリクムという小さな町にある施設。自然公園の中にあるという特別な立地にあるため出歩く際にはパスを携帯しなければならないが、無料で貸し出しをしてもらう事が出来た。どうやら近くに海があるらしいので時間のあるときに赴いてみる。


到着時間も遅く、また旅疲れの方もいるという配慮から簡単なオリエンテーリングとウェルカムディナーの後は各自自由時間。様々に活動されたり、現役の教師として工夫をしながら現場で格闘をされている方など、教育関係を中心に多種多様な人たちが集まった。講師のヒューバート氏はとても気さくな方でその豪快で繊細な腕で私たちにディナーを振る舞ってくれた。天気がよく庭先で夕食を頂きながら、英語と日本語の混ざる中各自の活動や想いを語り合う事になった初日になった。


▼二日目
イエナプランの歴史と特性

朝、私たちの根幹グループはサークル会話からスタートした。簡単な説明の後にグループを作り、本格的に開始。午前中は「何を知っているのか」「どんな経験を持っているのか」「何を一番学びたいか」を書き出し、また一つの「マッチ箱を与えられたときに何を知りたいか」という問いかけにそれぞれのグループ或いは個人で答えを書き出していった。食事当番等はリヒテルズさんが決められたが、私たちは子どもの立場となり、自主的に判断していくことを体験した。

ランチの後、午後はアクティビティーの時間となり、、いや決めて、海へと繰り出した。片道2kmの道のりを歩いていき、ようやくたどり着いた先には壮大なパノラマと海の上にある風力発電用の風車を数機見つけだすことになった。
海で泳ぐものやはしゃぐものもいれば、丘の上で待機して私たちを見守るグループもあった。何故なら丘から海までが45°はあろうかという急な斜面であったから。

帰路へとつく際に計算されたものではないが、一つイエナ的なアクティビティーを私たちは体感する事になった。それは、丘で待機をしていたグループが先に宿舎へと歩き始めたのだが、彼女らは明らかに違う方向へと歩き出していた。後からその背中をみていた私たちは特に声をかける事もなく、「彼らの大人だ」という立場から来た道を戻っていった。

私たちのグループが一番先に到着し、他のグループを待つ間、今回のこのアクティビティーについてヒューバート氏と意見交換をする。

ほどなくして全員が揃ったところで休憩をかねつつ、今回の体験について学んだ事をシェアすることになった。

夕方からはイエナの歴史と特性についてヒューバート氏のプレゼンテーションをもとにレクチャーとディスカッション。機械製造的な批判的動画鑑賞から、日本のドキュメントについてスポットを当てたものに対する意見交換もおこなった。詳細については本稿で。


夕食前、当番をランチタイムに終えていた私たちはグループで更なるディスカッションを継続。他のところも継続してたくさん話し合っていた様子。

夕食時にはヒューバート氏と当番による豪華なディナーを頂きつつ、議論は様々な自然な形で方向へと発展する。各々の経験、想い、協会の運営、など時々苦しみながらも様々な議論が展開された。後にグループも自然に分化され話し合いの継続。雨が降ってきた影響によりディナータイムは解散。その後二次会の流れとなった。

多くの情報を一気に全員がシェアした事により様々な感情が各々に芽生えた日となった。


▼三日目
今朝からヒューバート氏に加えてフレーク氏が合流した。
サークルをつくりゲームをし、絵本の読み聞かせと発問。フレーク氏のプレゼンテーション。
ランチ後、イエナアイテムの紹介といじめ問題に関する考察と科学をレクチャー、会話のプレゼンテーション、見た目のプレゼンテーション。ロールプレイ。

休憩時間も各グループで積極的に会話を重ねながら、最後にはグループごとに家族を想定し、詳細をどんどん決めていきながらストーリーを作っていく方法論まで。

楽しく、かつ密度の濃い時間を各々が過ごすことができ、また昨日議題も核心へと迫っていった事が参加者にも熱が加わる要因となった。


▼四日目
今日はJAS(Jenaplan Advice Schooling)というオランダイエナプランにおける先生たちのサポートや研究を行っている機関へと訪れました。
まずは挨拶を交わし、早速前日の続き「ストーリーラインアプローチ」第3パート「旅の準備」からの続き。ちなみに第4パートは「何か悪いことが起こる」第5パートは「何か良いことが起こる」というものでした。その後のアプローチ展開としては祝祭の時間にイベントとして他の先生や保護者たちに映画や劇などのパフォーマンスをすることもできる、ということを学びました。

「問」はとても大切であり、答えを与えるよりも新しい問を発見することが重要。最初に私たちは子どもたちから10の問を引き出します。これはlifely learningと直接結びつけられるものだからです。
私たちが日本に帰ったとき何を最初にするべきなのか。サークルやグループワークのためのスペースを探すこと、夏休みの話をできる環境を作ること、そして30分の間に問を与え、問を引き出すこと。
賢い生徒には少し難しい課題を与えてプレゼンテーションの準備をさせます。先生は彼らが優れたプレゼンを展開出来るように具体的な提案や指導をします。例えばパワーポイントの使用など、様々なツールについてなど。
1週間に一度は30分で10の問を発見させることが重要です。


フレーク最後のプレゼンでは最後に、「イエナプランの子どもはリス、ビーバー、マングースに例えることが出来る。それは、忙しい、みんな異なる、良さを引き立てる」と締めくくった。


午後はKNAPという団体のMI(マルチプルインテリジェンス)についてプレゼンを受けた。これは8つの能力に基づいた脳科学にも関すること。最近では「デジタルスマート」を含めた9つになりそうだということ。プレゼンの後はそれぞれのインテリジェンスに基づいた部屋(空間)を見学。「どの空間が心地よかった?」私たちはみんな異なり、それは満たされる生活において必要不可欠なこと。そして私たちはそれぞれのカテゴリーに基づいてお互いに協力し合えることが出来る。


全ての課程を終え、夕方にはヒューバートも合流しBBQ。私たちはJASから正式にイエナプランの研修を受けたという修了証をいただいた。僕は思った。この研修も4つのサイクル(対話ー仕事ー遊びー祝祭)に基づいているということを。

この日でフレークとヒューバートとは別れた。明日はイエナプラン校訪問。


▼最終日
過去英語で更新した研修中のメモ書き日本語翻訳。
多少の意訳あり


私たちはバレンドリヒトにあるスハープマン校を訪れました。
この日は新年度学級の第2日目ということでした。まず最初に学校長と3つのイエナ校をまとめるマネージャーと挨拶を交わしながらリビングルームのような心地よい空間でミーティングを行いました。その後リヒテルズさんの案内で私たちは学校全体を見て回ることに。校長先生によると最近では政府によってクラスの人数を25人から30人にするようお達しがきているそうです。

一通り学校見学を終えた後、私たちはクラスの邪魔にならないよう小さな4つのグループに分かれてそれぞれ別学年の授業を見学。
私は低学年ー高学年ー中学年の順に見学しました。


低学年のクラスではサークル対話が行われていました。生徒たちは先生の絵本読み聞かせをスナック菓子を食べながら耳を傾けていました。この前の時間は遊びの時間だったそうです。このとき私は日本の紙芝居がこの授業のために大変役立つのではないかと思いました。
途中で別クラスの3人の生徒たちが突然教室へとやってきました。彼らは誕生日を迎えると友達二人を連れ添って全ての先生からサインと祝福をうけるのだそうです。突然このように他の生徒が入ってきても彼らは取り乱すことなく集中し、先生とその祝福を受ける生徒たちの様子をじっと見守っていることに私は驚きました。おそらく異年齢学級ということもあり、新学年ではあっても彼らのほとんどはこのことを熟知していることによるものではないかと思います。

高学年はブロックアワーの時間でした。各々が課題に取り組み、先生は一人一人のもとで静かに対話をする。活気がありつつも全体的に集中されているイメージでした。詳細は他の方のレポートにお任せしたいと思います。

ランチの後、私たちの有志はリヒテルズさんの街見学ツアーに誘われて周囲を見学してきました。そこでは私たちは社会の成立の環境や歴史から学ぶべきだということを学びました。私たちが訪れたこの街はカトリックの影響が強いところでした。そういったことから、文化や習慣、オランダの風土を学びました。
学校に戻り中学年の見学へと行きました。彼らは読みの訓練と恊働のためのアクティビティーを行っていました。まず先生はアクティビティーの指導のために2人グループを2組作り、やり方を指導、それから全体で2人1組のグループを作って挑戦してみるというもの。このゲームは一人が目をつぶり、もう一人がその子の肩に手を置いて言葉を使って出口やある方向へと導く、というものでした。その後彼らは他の恊働ゲームに移行。これは8人の生徒たちがマットの上に立ち、みんなでマットに乗ったままそれを時計回りに回転させるというものです。これらの恊働ゲームはグループメンバーが恊働を出来なければとても難しいものになり、みんなそれぞれのグループにおいて大変良く相談をしていました。恊働ゲームはイエナプランにおいて一つの特別なものとなっていることを実感します。

最後にはポートフォリオの説明を受けました。詳細は別途。研修メンバーの他レポートにも期待します。

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2012年 ユトレヒトサマースクール 参加レポート [オランダ教育/イエナプラン教育]

▼概要

期間:7月2日(月)~7月13日(金) 土日を除く10日間
場所:ユトレヒト大学

1stプログラム:
日時:7月2日(月)~7月6日(金)
【インクルージョン教育:クラスにおける特別支援を必要とする子どもとの関係
~有能でインクルシブな先生へ~】

7月2日(月)
09.00‐10.00 イントロダクション
10.00‐ 11.30 レクチャー:【オランダにおけるインクルシブ教育の歴史的展望】
12:00 ‐ 13.00 ランチ休憩
13.00‐ 14.00 グループ活動:【私たちがインクル−ジョンについて語るとき、それは何を意味するのか】
14.00‐ 15.00 フィールドワークの準備

7月3日(火)
08.00‐ 16.30 フィールドワーク:【インクルシブ教育を実践している2つの異なる学校への訪問
〜インクルシブとエクスクルシブのセッティング〜】
訪問学校:de Archipel ~Katholieke basisschool voor ontwikkelingsgericht onderwijs~
Olivijn

7月4日(水)
09.00‐ 10.00 フィールドワークの評価 討論
10.00‐ 12.00 ゲストレクチャー:【インクルシブ教育の個人的経験について】
12.00– 13.00 ランチ休憩
13.00‐ 14.00 プレゼンテーション準備:【仕事:先生のツールボックス】

7月5日(木)
09.00‐ 10.30 レクチャー:【特別な教育的ニーズ】
10.30‐ 12.30 プレゼンテーション準備
12.30‐ 13.30 ランチ休憩
13.30‐ 15.00 レクチャー:【インクルシブの状況における先生たちのクオリティー】
18.00‐22.00 ディナー

7月6日(金)
09.00‐ 13.00 プレゼンテーション
13.00‐ 14.00 ランチ
14.00‐ 14.30 コースの評価
14.30‐15.00 コースの修了


2ndプログラム:
日時:7月9日(月)~7月13日(金)
【オルタナティブ教育:オランダの学校にみるオルタナティブ教育
~子どもの発達における確信~】

7月9日(月)
09.00- 10.00 参加者の集い
10.00- 11.30 レクチャー:【オランダの教育システムとオルタナティブ教育スクールシステム】
11.30- 12.30 グループ活動:【様々なシステムについてのオリエンテーション:
先生の個性とプロフェッショナルな姿勢へ特別な注意点】
12.30- 13.30 ランチ休憩
13.30- 15.00 グループ活動:【フィールドワークの準備】

7月10日(火)
08.00- 16.00 フィールドワーク:イエナプラン校・モンテッソーリ校訪問
イエナプラン校:De Nieuwe Kring ~Jenaplan basisschool~
モンテッソーリ校:de eilanden

7月11日(水)
09.00- 10.15 レクチャー:【改善された学校での先生の個人的でプロフェッショナルな能力】
10.30- 12.00 グループ活動:【オプショナルテーマ:イエナ/モンテッソーリ/ダルトン教育】
12.00- 13.00 ランチ休憩
13.00- 14.00 グループ活動:【オプショナルテーマ2:イエナ/モンテッソーリ/ダルトン教育】

7月12日(木)
09.00- 10.15 グループ活動:【各オプショナルテーマの情報共有】
10.30- 12.00 グループ活動:【エキスパートミーティング・討論】
12.00- 13.00 ランチ休憩
13.00- 15.00 プレゼンテーション準備とフリートーク

7月13日(金)
09.00- 10.00 プレゼンテーション準備
10.15- 12.00 プレゼンテーション
12.00- 13.00 ランチ休憩
13.00-13.30 コースの評価
13.30- 14.00 コースの修了


▼オルタナティブ教育コースについて
このコースのテーマは特にイエナプラン、モンテッソーリ教育、ダルトンプラン教育の3点に焦点が絞られています。各スクールのエキスパートが私たちの教室へと集会し、レクチャーを交えながらグループワークとディスカッションを重ねていくという方針。初日はオルタナティブ教育全般の概要とイエナ・モンテッソーリ教育に関するレクチャー・ディスカッションが行われました。第1週目はオランダ人10人、日本人2人とメキシコ人1人の構成でしたが、今回は、ギリシア人3名、オーストリア人2名、日本人2名、メキシコ人1名、オランダ人1名と国際色豊かなクラスになり、ギリシアとオーストリアから来た彼女ら5名は現役の教師、その他も教職志望或いは研究者といった構成です。各国の事情を交えた討論は一つの共通項を持ちながらも、実に様々な方向へと発展して行った事が鮮明に思い出されます。具体的には、オーストリアではこのようなオルタナティブ教育の考えや実践は難しいと批判的なアングル、ギリシア人からは可能性はあるので是非とも実践してみたいという意見、先週からの友人でもあるオランダの教職志望者は率直な疑問点をサークル内で投げかけ、メキシコの若い元幼稚園教諭からはそもそもそういった考えが全くないことと国の教育事情、教職志望の私と教育研究者である日本人からは日本におけるオルタナティブの認知度と世間的評価の提言というようなものでした。


▼イエナプラン校の訪問
実に様々な議論が交わされた初日でしたが、二日目には早速アムステルダムにあるイエナプラン校「De Nieuwe Kering at Diemen」と、モンテッソーリ校「De Eiland」への訪問です。今回私は3つの視点を設けて、それらの点から学校を観察しようと試みました。1.スクール全体のデザイン、2.スタッフや子どもの規模、3.学校校舎自体のスケールです。何故ならば、授業内容やシステム等に関してはリヒテルズさんの著書や協会のニュースレター、各体験者のレポートに詳細が記述されていることと、スクールデザインの面から様々なものと比較をしたかったからです。授業については7・8学年(11・12才)のワールドオリエンテーションを中心に数クラス視察。まずは学校スタッフの方にスクール全体を一通り案内をしていただき、先生たちとの簡単な質疑応答の時間。後に私たちは1時間ほど自由見学の時間を頂いたので、日本人クラスメイトと協力して校舎全体の記録とワールドオリエンテーション授業1コマの全貌の視察をすることにしました。情報をシェアすることでより多くの体験が出来た有意義な時間でした。


▼スクール全体のデザインについて
校舎全体の規模は日本の学校と比べても大差はありません。唯一決定的に異なるのはデザインです。これはイエナ以外の学校にも当てはまる事ですが、オランダ人たちは常に「良いデザイン」を追求していると思います。この場合の「良いデザイン」とは、時間・空間・道具のそれぞれを意味し、それらが「快適」「機能的」であることを指します。余分なものは徹底的に削ぎ落し、シンプル、そして耐久性と安全性が重視され、そこに見るものの印象を決める色彩が工学的・心理的に配置されます。以下はそれぞれの特徴です。ローズガーデンの設計がほとんど体現されていました。

▷クラスルーム
・グループテーブルは自由なフォームで組まれている
・教室内には必ず観葉植物等の緑が取り入れられている
・道具置き場があり、常に整然と整理されている
・各教室(校舎全体にも)に大きな窓が取り入れられるため、自然光で明るい
・また、電気は必要最小限の使用にとどめられている
・クラスごとに異なるリビングデザインはもちろん、部屋の形自体も様々
→例:四角、しりすぼみ型、くの字型、台形など
・インストラクションテーブルとグループテーブルにわかりやすく分かれている
・サークルスペースも教室によっては最初から設けられているが、机(主にインストラクションテーブル)などを移動して作られることも多い。後者の方が一般的
・廊下も教室の一部として使われることが多い。
→いたるところに学習出来るスペースやPC、そして図書スペースがある。
・各フロアには必ずスタッフのいる部屋があり、オープンである
・生徒個人の荷物置き場は教室外。一人一つのフックスペースが与えられ、各自使用
・上履きがなく下足ロッカーはなし。しかし校舎全体、床面も清潔感に溢れている
・各教室、先生のレクチャーやプレゼンにスマートボード(電子黒板)が大活躍
・非常に多くの学習マテリアルが教室内にある(計算・言葉など)
・教室内のアイテムは安定で頑丈な設計
→イスの重心は低く、脚の形も垂直ではなく少し開かれた形で強固に作られているため倒れにくい。またイスの背もたれに寄りかかりロッキングチェアーのように使用することは日本のイスに比べて困難である。机も同様であり重心は低く重めに作られている。そのため、それらによって事故や怪我をするというようなケースはおそらく少ないと思われる。大人でも机を投げるようなことは困難。小さな丸イスにいたっても同様である。
・リビングルームとしての教室:サークル会話を除く授業内では、子どもたちの自主性が保証されていた。何者かによってイスと机に縛られるということはなかった。


▷校舎(内側)
・間仕切りが少なく開放的。また廊下の中央には大きく三角形に確保されたスペースがあり、舞台が設けられていてアクティビティースペース、リラックススペース及び通路として用いられている
・死角が限りなく少ない
・廊下のさりげないところに落書きスペースとその道具がある
・とにかく自然光がいたるところから差し込んでくる設計なのでいつでもどこでも明るい。照明は強くない明るさで自然光の補助をしている程度。校舎内に光を吸収する素材が少なく、床面。壁面などが暖かく落ち着いた白とオレンジを基調に作られているので心地よい明るさが常に保たれている
・トイレは普通の家と同様、個室で男女別に構成される。便器、便座が並んでいるという光景は見られなかった。数は多くない。メイン校舎内にはおそらく4・5カ所といったところ。自由にトイレに行くことが出来るということで400人ほどの生徒がいるこの学校でも機能しているのだろう。また建物の設計上、画一的な時間割は不可能
・小さな相談室がある。少し奥まったところに設けられているためプライベートは確保されている。窓と扉の工夫(曇りガラス扉で下部と上部は通常のガラス)により息苦しさを感じない
・1階にも2階にもスタッフは常駐している。またそれらの部屋は基本的に扉はオープンであり、ガラス張りであるため廊下から誰でも確認出来る。大概においてオランダハウスの窓枠構成はオープンである。街並みを散策すればほとんどの家の中を確認することが出来るだろう
・生徒のデザインした看板や広告が随所に見られる
・図工室では、インストラクションテーブル以外のワーキングテーブルが窓際に一列に並べられていた。一人一人が集中して作業出来る、いわば職人たちの作業場といった形
・廊下に突然秘密基地のような小さな家がある。おそらく誰もが使用できるようになっていて、小さな書斎のような個人スペースが3・4部屋一緒になった家。高学年の子どもが利用するには少し狭いかもしれない
・教室によっては上記と同様のスペースを確保しているところもある。課題を終えた子たちが読書やリラックスなど思い思いに過ごしている
・強固な造りのリフト(車いす+一人程度の大きさ)が一カ所も設けられていて、障害を持つ子どもたちにも対応できるようになっている
・各教室前の扉にはクラスの名前とメンバーの写真が飾られている(時々インフォメーションも貼られている)。また扉は細長い窓枠を確保していて外からも中が確認出来るようになっている
・数は多くないが、本があらゆるところ、気の利いた場所にいつも配置されている
・プレスクール(幼稚園)クラスが校舎内に併設。他クラスよりも補助道具などが充実している。また校舎内に中庭が確保されていて、主にこのクラスの生徒が使用している
・中庭は2階にもテラスとしてあり、様々な栽培が行われている。興味深いのは、各花壇によってテーマが設けられていること。例えばピザガーデン(ピザに必要な野菜)がなどがあった。そのテラスからの眺めも心地よい。ベンチやイスも配置されている
・忘れ物・校舎内での紛失物などはまとめて玄関前の長机に置かれる
・メインエントランスは一カ所であり、広くはない
・校舎内にある小さな体育スペース(Gym)は大きな鏡と窓が配置されていてその狭さは感じない。また数は多くないが様々な用途で使えそうなアイテムが配置されている
▷校舎(外側)
・二つの校庭を持つ。
→第一校庭はエントランス前で町の小さな公園サイズ約20m×30m。大きなアスレチック遊具が一つ(下は砂場)、シンプルで低め設定の鉄棒が二つ、乗り物遊具が多種、木枠で区切られた庭園もある
→第二校庭は川にかかる小さな橋を超えると大きなプレイグラウンドと3・4ある固定遊具スペース。その奥には広々と構えた体育館がある
・小さな川とそれに沿った木陰道がある。自然観察の時間に使われたり、休み時間には子どもたちも自由に使用している
・いたるところにベンチやイスが設けられているのでどこでもくつろぐことができる。大人が送り迎え等で来た時も実にリラックスし、楽しそうにその時間を共有していた
・オランダは自転車王国でもあるゆえ、十分な駐輪スペースが設けられていた。

▷時間
・クラスごとに休み時間なども設定される。全校生徒が一同に会する機会は金曜日を除くとほとんどないのかもしれない
・休み時間の先生は実にリラックスしている。担当になっている先生二人が校庭に出て子どもたちを見守る。子どもと対しているときも落ち着いてはいるが、いつも集中力を要していた。リズミカルな時間設定は先生たちも集中力を継続しやすく感じる。スタッフの仕事部屋はあるものの、日本的な職員室のようなものは見られなかった。カフェ仕様。


▼ワールドオリエンテーションの授業について
テーマに沿ってサークル会話が行われ、その後は問題演習で各自席に着く。早く終わる子どもいればそうでない子どももいます。早く終えた子どもは遅い子どもの面倒を見たり、屋根裏等で読書をしています。私たちが見学していたからか、多少緊張感に欠けた子どもたちが集中力を切らすと即座に先生が毅然とした態度で指導を与えています。特筆すべき点は2点。最初の点は、生徒がテキストを持ってきて先生に質問や答えを確認してきたとき、先生はおおよそ自分で何とかしなさいといった態度で限られたアドヴァイスを与えていたということ。知ってはいても実践をしている場面に出会う機会はなかったので印象的でした。しかし、子どもたちには助けてくれる仲間や調べるための豊富なアイテムが揃っているため、なんとかやりくり出来ている。答え合わせは自分自身で行い、週に1・2回先生がチェックを行うそうです。次はテキスト。彼らは共通のテキストを用いて、それぞれ学年や能力で異なる課題に取りかかります。私が視察した7・8学年のクラスでは、同一の教科書内で文字の色分けがなされていて、黒:7年生、青:8年生、緑はさらにハイレベルなものに取り組む人のためにありました。


▼イエナプラン校「De Nieuwe Kring」の風潮
ここではコースの視察課題に沿って書き綴ります。

1.教育的風潮
●先生と子どもの関係
・先生はどのように子供たちに話しかけていたか
【基本的に落ち着いた態度と口調。注意を与える時は毅然とした態度で大声を使わずに指示する。常に集中している】
・子供たちは先生に対してどのように反応をしていたか
【基本的には信頼し合った様子でリラックスしている。日本との大差は感じない】
・クラスの雰囲気
【活気があり、且つ静か。子ども同士もお互いに尊重し合おうという空気感がある。クラス内は大きな窓からの自然光によって常に明るく、木目調のクラスの内装デザインが心地よい】
・クラスのルール
【視察したクラスにおいて、トイレに行くときサインとなる札を使用していたが、上手く機能しなかったために現在では特定の時間(レクチャータイム・サークルタイムなど)を除いて自由に行き来できるようにした、と担任の先生は語っていた】
・どのような種類の言葉によらないサインや振る舞いが見られたか
【特に際立ったものは見られなかった。ただし、クラスの集中力が低下したときなど、いずれの先生も「黙って集中して落ち着くのを待つ」という選択肢を持っていた】
・どのように先生と子どもの関係を表現出来るか
【率直に言えば、日本のよい小学校のクラスと大差は感じられない。とにかく先生は子どもの振る舞いや言動に真剣に集中し、時に厳格、時に寛容に接しているため子どもたちはある種の安心感と秩序をもって積極的に学校生活を楽しんでいるように思われる。教師と生徒、リーダーとメンバー。注意の仕方として、「これは良い、これは悪い」といった明言を避け、言葉数少なくその行いに対して考えさせる方向性を提示している】

●子供同士の関係
・オランダの子供たちの交流とあなたの国の子どもたちを比べると似ているか
【基本的には同じ。大きく異なるポイントは特に見られなかったが、先生の指導や国の風潮からか、お互いの違いを受け入れようとする姿勢が自然と強かった】
・制服はあったか
【なし】
・男子と女子の交流について
【視察した限りにおいて日本と特に変わりはなく、仲は良かったと感じる】
・休憩時間の子どもたちの振る舞いについて
【悪い事などする暇も場所もなく、とにかく遊ぶ事に集中している。校舎の全般のデザインが全ての子どもに対して何らかの刺激と環境を与えている】
・異なる文化背景をもつ子どもがクラスにいたか。またそれらの違いは役を果たしているか
【あるクラスでは、ナイジェリア・スリランカ・フィリピンからの子どもたちが在籍していた。特に違和感なく過ごしていたために紹介されるまで気づく事が出来なかった。またあるクラスではADHDの子やLDの子どもが在籍していたが、際立った存在には感じられなかった。これらはクラスメイトがお互い自然に認め合えている証拠ではないか】


2.教授法
・子どもたちはコースの本(テキスト)で仕事をしているか
【各自の仕事をするときには用いているが、基本的には先生の準備をしたもの/ことが中心。スマートボードの存在は大きい。何故ならば、多くの授業において様々な形で生徒・先生が存分に活用していたからだ】
・あなたは様々な教授法を見たか
【スマートボードを用いたプレゼンスタイル/先生は簡単に生徒たちの質問に答えない。自分で考えさせる、またはヒントとなるようなアドヴァイスを与えている/インストラクションテーブルで最後まで丁寧に指導/低学年クラスでは絵本の読み聞かせ】
・若い子たちの教育的シーンにおいて、どのシーンが遊びの学びを果たしているか
【グループ活動。また今回は視察できなかったが、金曜日のセレブレーションなどがそれに相当するだろう】
・子どもたちの仕事道具場所に注目するとき、彼らはどのように目を配らせていたか
【彼らは的確に目を配らせる事が出来ていた。その理由は、いつも同じ場所に整然と整理されているからだろう】
・どのような教授法、ツールを先生たちは用いていたか
【とにかくどんな場面であっても柔軟であり、また集中していた。具体的なツールとしては、イエナの特徴にもあるAuthenticity(真正性)から、理科の授業では本物の蜘蛛や虫などが教室内の虫かごに棲息していて、クラス授業内での観察に使用されていた】


3.組織
・クラス内でどんな設備を目にしたか、また調度品などの配置はどうか
【設備:スマートボード、安定した設計の机とイス、明るくて開放的な大きい窓、先生の机、インストラクションテーブル、虫かごや水槽、植物、時間割表等の掲示物、室内遊具、PC複数台(2〜5台)、時計、クラスの扉には各クラスの名前とメンバー全体の写真など。クラスによっては隠れ小屋も内包されていた】
・子どもたちはどのように仕事をしていたか
【異学年でグループは構成されているので、自然とお互いに助け合っていた】
・全体として学校組織についてあなたのアイデアや印象はどうか
【最初は学校規模に対して職員がもう少し多い方が良いと感じていたが、半日過ごしてみて非常にバランスよく構成されていると思うに至った。それは一言で言えば「無駄がない」のであった。また先生、生徒を含む自主性・能動性の意識が強いため管理を要する多くの人員を必要としないことに本質があるからではないか。私たちは何かことがあると、「管理が悪い」と咎められ、それを払拭するために深く考えもせずに人員を確保しようと努める。それでは問題の根本的な解決になってはいないのではないか】


▼意見交換と2コマ(午前・午後)のエキスパートコース
3日目となる水曜日はそれぞれの見解をもとに各学校の訪問によって感じたこと、意見などを話し合った後、二部構成の「イエナ・モンテッソーリ・ダルトン」の3つのエキスパートコースに分かれ、任意の場所において学びを深めるといった形が取られました。より多くを学びたい受講生たちから「何故分ける必要があるのか」といった意見もあがったが、後に討論やインターネット上で資料や情報の共有をするということで解決。午前、私はイエナコースを選択しました。そこではヤンセンの自転車やイエナの目的、またワールドオリエンテーションに関する詳細規定を学び、最後には実際にグループでプランを立案するというタスクが与えられました。先週から引き続きコースを共にしているオランダ人の友人と組んで「いかに障害をもつ人を受容していくか」とテーマを設け、どのようにワールドオリエンテーリングと結びつけて行くかということ実践準備体験をしました。8つの手順に従い構成を練って行きます。


▼8つの手順
・ステップ1:ゴールのセッティング
・ステップ2:最初の計画デザイン
・ステップ3:全グループでの最初のアクティビティー
・ステップ4:計画デザインの再構成
・ステップ5:どの方法やツールを私たちが使いたいのか
・ステップ6:アクティビティーの同伴
・ステップ7:仕事&プレゼンテーションと評価
・ステップ8:ゴールに到達することが出来たか

時間の関係もあり、私たちのグループはステップ3までの完成となりました。簡単にご紹介させていただければ、ステップ1:【子どもたち全員が障害を持つことを経験し、積極的に受け入れられる】、ステップ2:【期間:1ヶ月 内訳:体験のためのアクティビティーとディスカッション2週間、施設訪問、準備とディスカッション1週間、プレゼンテーション1週間】、ステップ3:【障害をもつこと:各グループごとに障害の種類を分けて体験し、それらを循環させて全員が一通り体験できるようにする。視覚不自由・聴覚不自由・肢体不自由など】。以降のステップに関してはこれに即した形でパートナーと議論を重ねて行けば導きだすことが出来ます。こういった準備関係のことは日本でもありますが、そのほとんど先生の責任で個人作成して行われますね。膨大な時間とアイデアに限界も見えてくるところが精神的負担にもなり、または一部の怠慢を産みだす原因にも繋がると思います。イエナプランでは生徒同士、生徒と先生同士、先生同士が協力し合い、ポルターモデルのように恊働し常により良いモノを求め、責任を共有していきます。そのような姿勢を私たちも見習いたいです。


▼モンテッソーリ教育のマテリアル
午後、引き続きイエナプランコースを選択したのですが、受講者が私1名ということもありグループワークが不可能であるためモンテッソーリコースにチェンジ。このコースでは豊富なマテリアルからそれぞれの遊び方・使用法と目的を学びます。モンテッソーリが如何に学習マテリアルにこだわり、より多くの子どもの成長願ったのかということを痛感させられます。誰にでもすぐにできるような簡単なものから、大人でも理解が難しいマテリアルまで実に多種多様あることに驚嘆しました。モンテッソーリ校に訪問した際にも感じましたが、マテリアルの数と種類は他のオルタナティブスクールと比べても群を抜いています。多くのスクールがこれらのマテリアルからインスピレーションを得たということも実感としてわかりました。


▼情報共有とプレゼンテーション準備
木曜日。私たちは前日に行われたエキスパートコースについて意見交換と情報共有を午前中に行い、午後は翌日のプレゼンテーションのための準備時間と講師とのフリートーク時間に充てられました。細かい点を2・3確認した後は作業に集中。今回イエナに関する情報は最小限であったので、思い切って協会のニュースレターと日本でのイエナ講習の経験にヒントを得ながらゲームを取り入れつつ、実践的にプレゼンテーションをすることに決めました。私の実践は以下の通りです。

1.サークルアレンジ:誕生日の順に席替え(1月を先頭に12月まで)・答え合わせ
2.アイスブレークゲーム:空気をボールに見立てながらお互いの名前を呼んでパス回し/ボールをケーキにチェンジ/受講者に新しい投げるものを決めさせる
3.イエナプランの簡単な歴史と概要を紙工作を用いてレクチャー
4.ヤンセンの自転車と4つのサイクルについてレクチャー
5.真正性(オーセンティシティー)「如何に本物が情報量と質を含むのか」について、本物のリンゴ・紙で作ったリンゴ・写真のリンゴで討論
6.まとめ

夜はコースの先生・生徒全体で食事会に。世間話や文化の違いに関する話から専門的な話まで実に様々な意見で場が賑わい、また先生方やクラスメイトとも連絡先を交換することも出来て非常に清々しい交歓の場と時間を共有することが出来ました。


▼プレゼンテーション
最後の日となる金曜日、私たちは午前最初の1時間をプレゼンテーションのための最終準備として時間が与えられ、その後は全員のプレゼンテーションという流れでした。学術的なものから徹底的にモンテッソーリアイテムを紹介したもの、国の事情を交えながらアイデアたっぷりに想いを綴ったものから多くの写真を交えながら体系的にプランを紹介したものなど、様々な個性が反映されてとても活気があり情報量も多く、且つお互いに意見を尊重し合い共有出来た貴重な時間となりました。全てを紹介したいところですが、今回は私の実践の結果についてのみお伝えさせていただこうと思います。

・サークルアレンジ:見事に正確な席順で並ぶことが出来た。また私の席を設ける予定はなかったのですが、親切にも聞いてくださったので誕生日を伝えて全員が座れることが出来ました。

・アイスブレーク:最初に空気を持って「これは何に見える?」と問いかけ。ボールという答えから「では何のボール?」とジェスチャーを交えて問いかけ。バレーボールという答えに行き着いたので早速パス回し。1回目はボールのイメージが弱く、その跡形がなくなってきたので一回返してもらい、「もう少しイメージしてみよう」ということを伝え、次は本物のようなパス回しに成功。自然な集中力がキーワードでした。次にボールをケーキにチェンジして回したところ、みんな思い思いに受け取って、手を舐めたり、中にはかぶりついたりする人もいましたが、慎重にパス回し。最後にケーキは食べてもらい、その人に「好きなものにチェンジしてください。でも、危険なものは避けてくださいね」と発言したところ、ネコにチェンジすることになりました。みんな可愛がりながらも慎重に回して一通り行き渡ったところで終了。

・レクチャー:ペーターセンの提唱からオランダでの発展。ヤンセンの自転車とリズミカルなサイクルをごく簡単にイラストでまとめて紹介。紙工作が功を奏し、注意を引きつけることが出来ました。

・真正性の討論:あらかじめ用意しておいた3種類のリンゴを用いて「このリンゴを使っていったい何が教えられるのか」を問いかけ。本物を提示したときには約3分の時間で15個以上のアイデアが出ました。トポロジーという専門的な意見から匂いや産地などについて。紙のリンゴで問いかけたところ半分以下の6項目、最後の写真では歴史・色の2項目が残りました。

・まとめ:本プレゼンテーションのまとめをパソコンを用いてプレゼン。終了。
・発展:次の機会には最初に見通しを提示してからプレゼンに臨みます。
・感想:すでに友情関係は出来上がっていましたが、それでも全員が楽しそうに笑顔でプレゼンテーションの時間を共有してくれたことからイエナプランへの自信を更に深めることが出来ました。


▼コースのまとめ 〜イエナプランに焦点をおいて〜
今回参加をして良かった点は以下です。
1.国際的な観点と他の専門オルタナティブ教育から比較検討、討論を実現出来たこと。
2.同じ方向性をもつ国際的な友人たちを各地に得られたこと。SNS発達のおかげでいつでも連絡をスムーズにやりとりすることが出来ます。
3.イエナプランを含む4つの学校へと訪問し、様々な知己を体験的に得られたこと。

更に今回私は以下3点に改めて感服しました。
1.リヒテルズ直子さんの著書や記述、講演が如何に有益であり貴重で詳細な情報源であるのかということ。
2.協会発行のニュースレターの類希な価値。
3.協会の会員の方々が協力し合って行っている日本でのワークショップの価値。
その理由は1週間授業を通してみて良く分かりました。何故ならば、少なくともイエナの概要・仕組み・実際についてはすでに上記3点から既に得ていたものであり、目新しい情報は特に見当たらなかったからです。また1週間という期間で、3つの教育に焦点を当てていたため20の原則までは紹介されず、ゲームやサークル会話の実践についても1・2点簡単に実践されただけでした。ゲームは【箱の中身は何だろう?】3・4人のグループで音を立てたり、動かしてみたりしながらその中身をみんなで推測してあてるものです。推測を言うときにはその理由も述べます。
今回リヒテルズ直子さんと協会からのお知らせでこのコースのことを知り、参加に踏み切りました。実際にオランダに来て思い至った点が2つあります。

・彼らは自然にスマートであり賢いということ
・彼らは本当に議論を好み、お互いの意見を一通りは尊重し合うという文化が根付いていること

上記2項目は風土的、地政学的特徴から構成されていると思います。実に有名な言葉ですが、「世界は神が創ったが、オランダはオランダ人たちが創った」とあります。彼らの歴史は常に水との闘いでした。常に恊働・協調し合わなければ生きて来られなかった、その事実がこの国の文化や気質に根付いていると今回強く感じました。また彼らは勤勉です。何故ならば人の話には熱心に耳を傾け、気が付くといつでもすぐにメモをとり、自分の意見を早速まとめあげます。その集中力のおかげか生産性は高く仕事も速い。終える時間もまた早いため16・17時以降はすでにリラックスしたプライベートな時間を過ごしています。17時頃大学から歩いて帰る道のりに(通常はバスを使います)いくつか幼稚園や学校があり、子どもの送り迎えするシーンにも多く出会いました。日本とは違い、平日であってもお父さんが自転車で送り迎えをするといったことが大変良く見られます。皆豊かに微笑んでいて、あぁ、この国の幸福とはこういうことなのだな、と想いを馳せました。先日の世界環境会議においてウルグアイの大統領がこんなことを言っていたことが記憶に新しいです。「発展は幸福を阻害するものであってはいけないのです。発展は人類に幸福をもたらすものでなくてはなりません。愛情や人間関係、子どもを育てること、友達を持つこと、そして必要最低限のものを持つこと。これらをもたらすべきなのです」(訳:内村明)私たちにとって本当の幸福とは何なのでしょうか。教育はいったい何をすることができるのか、またイエナプランはいったい何をもたらすのでしょう。一人一人の力は小さくもたくさんの可能性を秘めています。その可能性を開放しうるのは共有・協議・活動です。マイノリティーに甘んじることなく、その権利も主張しつつ社会の内側から私たちは共に発展していかなければならない、そう感じた今回の体験でした。

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第1回イエナプラン教育全国大会@名古屋 [オランダ教育/イエナプラン教育]

第1回イエナプラン教育全国大会で名古屋に行ってきました。(写真は有志の打ち上げ)
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会の終わりに共有させていただきましたが、この半年ほどFacebookから離れていました。そして今日改めてこれまでの活動や自分自身を振り返って、SNS活動やイエナカフェ蒲田の再開、その他イエナプラン教育に関する自分が出来ることを再開していきたいと心を新たにしました。

忙しさを受け入れつつ否定しつつ、それでも出来ることをやっていきたいと思います。
よろしくお願いします。
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ちなみに、イエナプラン教育の周辺に関する情報を集めているホームページ、教育工房おくむらも更新を再開していきたいと思います。こちらもよろしくお願いいたします。
http://kyouiku-koubou.jimdo.com/?mobile=1

第8回イエナプラン教育 スカイプ学習会 [オランダ教育/イエナプラン教育]

赤字:ひとまずの結論・推量
青字:問い
緑字:感情・興味深い

該当ページ
第2章 P114−P119


初版と3班で学級の対象人数などが変わっていた。
時代背景から加筆や補筆が多いイメージ

日本語訳、読みにくい
読みにくさあった?

日本の学校のイメージと重ねて具体的にイメージするように読んだが、今のイエナ(オランダ)と若干違うところもあるだろう。

分かりにくさはここかな


実践者でもあるけれど、研究視点で書かれているなぁ

この視点で見るとこういう書き方になるのかな。


ペーターセンがこの本を書くことによって、教育界に何を訴えたかったのか

そういう風に思って読むとすんなり行けた。



現場レベルで考えると少し難しい気がする。

翻訳したものだから読みにくい?

何が言いたいんだ、ってなった。

文としてわからないものもあった。

学級のグループの人数など、具体的に書かれている 2章


ペーターセン自身が頭良くて、読む側に要求するものも高い

哲学の要素も含んでいる

生半可に読めない。2章は実践に基づいているから読みやすいかも

1章は哲学が源流のイメージ

1章は時代背景がないと厳しいよねとなった。

精神的なエリート性を求められている気がする

ある意味でそれを般化する形でやっていったのがオランダではないだろうか



夏にオランダへ行った時に、割と柔軟性があるなぁというイメージ。実態に応じて、工夫されていた。

オランダはそもそも実践で使えなければ意味がない、という感じがあるかも
新たに言語化していったのでは。


なんでドイツで生まれたのに、オランダのほうが有名なのか。と質問を受けた。

抑圧されつつも細々とイエナ校はあったが、ペーターセンの死後、少し廃れていった。

東ドイツで危険視されて潰されていったとの見方も。
西ドイツだったら別の可能性があったのでは。論文で見た気がする。

オランダで広まったのは法律のおかげもあるだろう。
条件が揃っていた。普及に尽力をする人もいた。憲法23条
新しい教育が発展しやすい土壌があり、今でも新教育はオランダに持ち込まれることがある。
例えば、スティーブジョブススクールも。

ドイツのイエナプランとオランダのイエナプランを比較してみたい。

異年齢が、2学年や4学年だったりするものもあった。

YouTubeではドイツのイエナプランのものがある

他にも「Jenaplan Schule」で検索すればある。


グループは6人が通例で、かなり多くの場合3.4名の集団
上級集団、中級集団、下級集団
学級規模については日本と重なってくるのかな。

授業時間に関して、実験6歳児の最長の遊び時間は96分など様々な実験が行われている。
日本の学校も場所によっては90分を一組でやっていたり、45分と5分でやっているところもある
学術的なものを背景に持つと現場に活かせるなと思った。

大学の時間も90分が一区切り。
集中力がそう。それに基づいている

実験についてはあまり書かれていない。
これについてはペーターセン本人の論文を読むしかないだろう。
玉川大学の佐久間先生とかはその辺り詳しいかもしれない。

オランダのJASの先生たちも精通している。以前の研修で歴史と理論に触れていた。


▼真の活動の自由

「活動の自由 真の活動の自由!すなわち、それは児童たちが部屋の中でも学校の中でも自由に活動することである。すべての児童がまったく自由に出入りし、集団に対して自己の自由の責任を負っているのである。活動は成長しつつある児童の体の栄養であり、それを束縛することは児童の健康に対する犯罪である。」引用

主観的に考えると、自由の中で身につけていくことが多々ある。 制約の中で自由を獲得していくという考えもあるが、ある程度身の安全や安心が保障された中で、選択できるということが個人的には嬉しい。栄養になると思う。 束縛に関しては慣れてしまっているのもあるかもしれないが、それがない状態では現状は犯罪的なのかな。

抑圧されたことに慣れた状態で、社会に出た感覚を思い出すと、先が見えずに辛かった。 その時は他に考えようがなかったからしょうがないと思っていた。 今考えれば、社会がそうなっているからと考えればそうなのしれないが。。 いい意味での自由というのは保障されていってもいいのかなと。


民主主義社会の矛盾の話と重なる

民主主義は本来自由だが、学校というシステムがあって、ある一定の価値観に縛られることによって、自由であるはずなのに自由に生きられなくなっている

他者の自由があるからではなく、システムがあるから、と捉えている

自己の自由が保障されるからこそ、他者の自由も保障される。
そんな中で社会の中で折り合っていくという考えがしっくりくる

システムはシステム

公共の福祉という感じというよりは、言葉で言うと苫野さんが言うような自由の相互承認

限定された環境でやっていくのは難しい。
教師が生徒たち同士が人間関係を作っていけるような支援をできれば、そんな中で色々なものをやっていけるのかなと。

それは言葉としてあるというのは重要だなと。

▼具体例
数週間前に小学校で、支援級の生徒が暴れて怒られている
その子はなんとなく私に懐いている
その子は自由を訴えていた
その子には他の子よりも自由を与えられていた
みんなが使うストーブを壊した
先生たちのお説教に違和感
その子も腑に落ちていない表情
みんなのお金で買った物 もっとも
しかし、腑に落ちていない
その子を自由の視点から考えると、自由を主張をしていた。
一個だけ忘れていることがあるよ
自由を保大事にされたいことはわかる、でも他のお友達の自由も大事ではないかな
今回のストーブを壊すことによって他の人の自由も大切
君の自由と同じだけ他の人の自由も大切だと思うけれど、どう思う。
以降落ち着いたとの報告を受けた

これからは色々な意味で自由が氾濫、乱用されていく時代になるだろう。
その中で自由のあり方考え方が大切。小学生でも理解できるはず。
自分が楽しくやるためにはお友達がどんな状態
自分だけ楽しければ本当にいいのかな
みんなわかっている
けど知らないとか、言葉として表せない

そういうところが課題であり、成長に必要だと思う

起こった現象だけになってしまう。
振り返らせて言語化させていくことが大事。
教育学的な視点がない。
教科教育に関しての教育学的視点はあっても、生徒指導について、現場レベルではどうなんだろう。

わかっているようで、精神論や根性論に集約されてしまう。
それがその人が体現しているのであれば別だが、そうじゃないから子供は混乱するし荒れる

大人の現場でそういう人がいたら荒れる。ふざけんなあいつとなるだろう。子供も同じ。

むしろそうやって片付けられてしまうのはなんでだろう、というところを考えていくのが大事かな


子供が納得するというのは時間がかかること。じっくり向き合っていくことが大切。
ただ、現場的に一人の子に時間をかけていられない

子供を納得させるという視点だから辛い
それを先生たちが受け持つという考えが厳しい気がする
イエナや岩瀬先生の実践では集団の力やサークル
先生たちのアプローチは教育学的な環境を整えてあげること、あとは子供達が動いていけるようにサポートやファシリテーションするのがいいのかな

先生たちは基本的に真面目な人が多いから、自分で解決しよう、ではなく、その辺りを子供達に返していくような環境づくりが必要なのかな
仕組みが必要。 そのためにはコンセプトや技術が必要

個人のレベルでできる先生がいたとしても、学校のレベルでしていかないと。
敷居を上げちゃうのではなく。
実際日本のシステムも悪くはない。先生たちが生き生きと働いていければ今のシステムでもやっていけるだろう。


質を高める。
先生たちもやりがいを持っていけるようにするには、自分たちのイエナの経験を少しずつ出していく、先生たちにも押し付けではなく、小出しにする。

教師の学びを高めていく。

学校では先生たち同士が学び合うというのはあるのか

どうしても義務的になりがち。割りあてできたものをやるか
せっかくやってきても、次の年で終わってしまう

それが日常にいきていくのか お祭り的に終わってしまうのか

均一化していくための現行のシステム。
いいものも悪いものも続いていかない

どうせやるならその中で変えていきたい。

公立の小学校でも提案されていることはある。

そうやっていくのがいいだろう。


次回は3月4日(金)朝 8:10-9:00

読む場所は、3章AのところBの前まで


第7回イエナプラン教育学習会 [オランダ教育/イエナプラン教育]

読書会としての内容は次回に回ります。

赤字:ひとまずの結論・推量
青字:問い
緑字:感情・興味深い


▼チェックイン
この記事にある甲斐崎さんのクラス見学

AERA 2016年 2/1 号 [雑誌]

AERA 2016年 2/1 号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2016/01/25
  • メディア: 雑誌


全校が対象だったけれど、取材もあってかかなりたくさんの人がKAIさんのクラスを見学に訪れていた。
自然な感じがした。
東京都のHPだと公開研究になっていて、全国から集まっていた。
来年度は国語で同じスタンスで研究していくとアナウンスされていた。

6月の信頼ベースの学級ファシリテーション2日間講座があるとも。
http://wbmf.info/2016062526/


▼多様な学び実践研究フォーラム参加
スクリーンショット 2016-02-12 11.38.15.png
http://aejapan.org/2016/index.html
フレネの実践など聞いていて感動した。
K氏、後でフェイスブックなどで共有しますとのこと。(許可を頂き掲載)
スクリーンショット 2016-02-12 11.45.06.png

多様な教育を推進するためのネットワーク
http://altjp.net/classification/article/91


▼先生の呼び方
スタッフ(フリースクール):子供の支援者というニュアンスがある
先生:教える人というニュアンスがある

フリースクールは教員免許を持っていない人も多い
→専門性は?質の保証は?

教育の専門家として、子供達をみられるのだろうか。
もちろんそういったところから漏れてきた子供達もいるだろうけれど。


▼フリースクールのスタッフの専門性
学校の先生の専門性とかぶるところもあるけれど比重が違うのだろう。
学校の先生は学級経営、教科指導、生徒指導、幅広い専門性をバランス良く持っている必要性がある。
スタッフは、学校から漏れたり傷ついたりする子が来るので、子供の心をケアできる専門性が必要なのかな。カウンセラー的な。

子供を支援する人の専門性があまり言語化されていない。と専門家が言っていた。やっとされてきてはいるが、まだ限定的。

学びの場が増えるのは悪いことではないけれど、質の担保が課題。


学校の現場でさえ、いろいろ言われているけれど、インクルーシブに関して言うと、現場の先生たちはほとんど理解されていない状態。研修や学びはあってもその状態。
そういった現状がありつつ、さらにそういった勉強(教職課程など)をしてきていない人たちが多くなってきた時、フリースクールにとっては大きな課題だろう。


▼システム面の整備がフリースクール課題

日本の学校システムも素晴らしいと思った。
先生たちがその中でどう先生たちが身を施すのか、校長たちがどのように舵を切っていくのか。

あれだけシステマチックであれば質は保証されるよなぁ、少しは。(その質の言及も必要)

イエナプランでは、
先生たちの専門性がはっきりしていて、何をどう取り組んでいくのかが明確、それぞれが有機的にシステムとして機能しあっている。
今になって思うと、仕組みがあるというのはすごく重要なんだな。
フリースクールにしても、ある程度先生たちや学校システムも最初に開発しないと。
先生たちの専門性もそうだけれど、そこだけに頼るのは難しいだろう。


▼イエナのポイントガイド
先生の自己評価
・リーダーシップ 12項目
・内容      8項目
・教授法     8項目
・組織      8項目

JASはこれに基づいて、学校と教員の自己評価指標を作っています。(とある)

参考「イエナプラン教育のためのポイントガイド」
スクリーンショット 2016-02-12 12.00.02.png
https://efc.stores.jp/items/526b73583e7a4afc0500000f

日本はこういうところが足りない?教授法に視点が偏っている気がしている。

最近、北海道の堀先生が
日本の一斉授業みたいなこともできて、アクティブラーニングにつながってくる
いいものを掘り起こし、共有してから・・・と。
その辺りは問い直していく。それらを踏まえてイエナなど新しいものが生まれてくればいいのかと。


▼下北沢の勉強会とその共有
memo記録ブログはこちら
http://jenaplan-japan.blog.so-net.ne.jp/2016-02-07

4つの活動の中の学習と遊び
遊びの要素は企画された遊び自由遊びがある

日本の教育の中で遊びは、教科教育に遊びを結びつけている例はある。 算数で平行四辺形の面積を求める時、深め合うの?
あるにはあるらしい ブロックアワーの中のインストラクションにあるらしい。(11月のフォーラムによる)

日本は遊びを管理しようとしすぎるよね。
自由遊びと企画遊びが一緒になってしまっているような学校も見受けられた。

良くも悪くもシステムの中で、こういう慣例や前例があるよと、意欲のある人たちが頑張りすぎてる?ただ視点がteachingプロセスの視点に偏っている。どう教えるかが強い。

勉強会で出ていたのは、弱小深いや強い部会がある。
いろいろ出尽くしていて、最近はネタに探しに走っているかも?

地域によるものもあるだろうと。

今度ICTが入ってきた時にネタになっていくのかも?
可能性を広げる意味ではいいが、learningプロセスに移っていかないと厳しい?


▼学び合い
早く終わった子が終わってない子に教えるという関係性を強制している感じがあった。 できる子は先に進んでいいのに・・・

小さな在籍校で、全校で学び合いをやった。全校で80人くらい。
それぞれの学年で課題があった。
やっていくと、一人で考えたい子もいるし、考えている中で周りからドーッと来られると集中を欠いてしまう。
学年の大きい子が下を教えるのはいいけれど、下の子が来て上の子に「こんなのもできないの」という声もあり、劣等感になるのでは。

先生の声がけも限定されている。

なんか嫌だった。 不自然な感じがする。 イエナは自然な感じがあった。 上からやらされてる感がある。根底はそこである気がする。 結局同調性が強いられているような感じがする。

戸惑っている子がいれば教師が助けてあげてもいい

「君終わってるんだね、他にやることないの?」とみんなに聞こえるように伝えるくらいしか先生は声がけできない(実際的には?)

教師としては楽なのかもしれないけれど、果たしてそれでいいのか?
その先生(小規模校を指導にきた)にもそういう質問をしたが、納得のいかない回答だった。

少なくとも小学校では違うなぁという感じだった。

イエナの場合は異年齢学級では立場が変わっていく。
困った人が自分から聞きに行く
そういった姿勢が大切にされている
できる子はどんどん進めればいい、できない子は助けを求めお互いに助け合えればいいのになぁ。


自分自身が生徒としてその場にいたと仮定し、なんか嫌だなぁと一番感じたのは、劣等生では冷やかされる感があり、優等生は「またこれか」感がある。バタバタもする。

学級自体が信頼関係で出来上がっていればいいけれど、そうでないと困る。


外部講師など、研究室の人が飛び入りでいけば、非日常だからうまくいくのかもしれないけれど、日常化した時には・・・?

方法だけで取り入れていくのは・・・?


たまたま見た中学の理科は良かった。
その違いは先生がどうしていきたいか、何を目指しているのかがあった。
教科割というのもあるかも?

【学び合いは方法ではなく理念である】とはしている。

理念は悪いものではないけれど、実践の形にしていく時に壁がある。
理念と実践の間を埋める研究が必要。


割と急ピッチに来ている。アクティブラーニングに乗せようとしているのでは。
やり方は上手いとは思うが・・・

AL=学びあい は危険かも

正直怖い。
何のためのALなのか

とりあえずグループでやらせとけばいいだろう、という実践が増えていくのではないかと懸念。

今まで同じ失敗をしてきた。


▼突き詰めると職員室か

教員も多様。どうやって浸透させるか。教員が普段過ごしていく中で、価値観が当たり前になっていく。校長や管理側がそういう意識があって、先生たちにどうやって反映させていくのか、の意識がある。自分たちが目指す学校の理念、理想はどこにあるのか、どうすればいいのかが先生たちで話し合えればいいな。
その辺りを検討して話す時間が大切。それがないような状態で方法論が入ってくるのは・・・

▼教員養成
課題が山積み
教員養成はスタンダードが決まっていない。
どういう教員を育てていくか、そのためにどういう能力が必要なのか。軸が決まっていない。
答申では作る方向には決まっているが、、、
スタンダードが生まれてきたとして、それをどうやって評価していくのかが課題。

そもそもALは先生たちがアクティブでなければできないのでは。
一人だけではどんなに力があってもやっていけないだろう


極端に振れる傾向があるかも。パフォーマンスか放任か。
その間のバランスをとってやっていけたらいい。


▼イエナの先生たちはキャラや個性があまり際立っていない印象
ゆったりしている印象。
KAIさんのクラスでもそれを感じた。
最小限のインストラクション 子供達に任せている イエナに通ずる

先生たち同士の対話の量が圧倒的に違うのでは?

個性がある先生、パフォーマンス、内省的な先生、どんな先生もいつでも対話し合い、お互いを認め合いながらチームになっていく。とがる必要がない。自分の中にある自然体でやれる。
内気でもその先生の特性の中でやれている。
イエナの先生たちは自分が自分らしく、人間らしく生きていることを大切にしている。
信頼と対話ベースの人たちはそういう気風がある気がする。自然な人たちが多い気がする。
子供達もそれをわかる(先生が自然体)。安心できるし、信頼もできる。


▼そもそもイエナに学級経営の考えはあるのだろうか
そもそも教員養成の中には学級経営の考えはあるのではないか。
日本の学級経営とは違う?

Dr.Schaepman schoolが背負って立つもの。ペーターセンの他にも色々な考えが入ってきている。センゲやマイケルフランとか。

経営視点でイエナプランを見るとどうなのか、関心がある。

この学校だけ?全体で共有されている?
何れにしても、現代の現状に合うように進化している。


▼日本の公教育
ベースはどこなの?その上で進化していかないと。
変わらずにいるところもある。対話していけるといい。
その辺りを日本で埋められそうなのは苫野さんのいう学習の個別化や共同化かな?

本質的なところのアプローチがあって共感した。
【自由の相互承認】

学び合いだけでなくいろいろな方法を挙げられていた。


▼振り返り
考えを共有できるのは大切
先生たち同士の対話が大切かなと感じた
職員室が変わっていくのが目先で考えれば、子供達にとってはいいのかな
フリースクールの話題であったが、根本的な違いが少し見えた。仕組みや専門性が見えたのは良かったかも。


▼次回
2/19 (金)8:10-9:00予定

下北沢 イエナ学習会 私的振り返り 2016.2.7 [オランダ教育/イエナプラン教育]

(英語 アプリ i know!)memo

▼4つの活動 対話ー学習
①サークル
自分のサークルを振り返って、先生からのディレクションが中心になっていたなぁ。
関係性のレベルはたしかにまだ低いとはいえ、それを手渡していける仕組みづくりを改めてしていかないといけない。

②読書サークルメモ
当番の子供から内容についてみんなに質問
当番の子供へみんなから質問
当番の子供へみんなから評価
母から評価
拍手
先生のアドバイス


学校のルール作り
批判的な考え方
平等な立場で意見を交換する

③時事問題サークル(高学年)
映像をみて、◯◯すべきなのか?
先生は見守る。議論がそれそうなときは修正を提示


▼学習 ブロックアワー

週の課題の提示 月の課題
誰に助けを求めればよいのか

課題を小グループで話せ・・・小グループでの対話をもっと積み重ねていきたい。最近大きなサークルが中心になっていた。目的の全体の関係性は出来てきているが、個々の関係性やコミュニケーション量を深めていくためにはグループワークを生かしていく必要。そのためにはグルーピングについてもっと検討しないといけないなぁ。

相談事も話す・・・塾内の相談事、決め事をちゃんと提示できるようにしたい。マネジメントの重要性

協力ものづくり・・・ものづくりのサークルは実はあまり取り組んだことがなかった。作ったものを何らかの形で展示したい、あるいは展示の目的に相当する方法を考えたい。

毎月遊ぶ会(中身は子供達)・・・先生がインストラクション・リードするものと、そうでないものは意味合いが異なってくるだろう。

気がすむまで何かをやってみる・・・一人遊びの経験から、気持ちの切り替えなどには。
自分で決められる経験・・・この経験がないと
→大人になってもやっていいんですか?ってなる

→わからないことを聞くのってカッコイイ、とクラスで伝えている

・・・何が大切なことかをもう少し、クラス内で言語化して伝えていくことも必要だなと思った。
そのためにはやはり、塾での実践を客観視して整理する必要がある。

・・・それとともに、スタッフ間での意思統一を図るべくものを展開する必要もある。


▼自習と自立(自律)学習(ブロックアワ)の違い
理解してやっているかどうか
強制される自習

こういったものをどうやって伝えていくかが課題

クラスを作るその先に学校をつくる

先生同士がつながっているか

管理職の仕事も

個人でできることのレベル(こえていることも)

システム

学校が大きすぎて顔の見えない先生もいる

▼部会など
弱小部会など
体育が強いイメージがある。ただ場所によるのかもしれない。

世田谷区 ホットスクールがある 改善が必要

新教育センターができる 先生たちのサポート期間

発達障害の子たちを受け入れられない学校が来年できる

すごくできる子はどうする・・・という支援学校がない オランダはある

次回は3月27日(日)


他にもあるが、取り急ぎメモをもとに。

第6回Skypeイエナプラン教育学習会 [オランダ教育/イエナプラン教育]

この日から新たにお二人加わりました。

T.M
上越教育大学 インクルーシブ教育とイエナプラン教育

M.K
早稲田大学教育学研究科 修士1年 比較教育専攻 オランダイエナプラン教育の教員養成 修論予定 教職大学院も兼ねている


初期メンバーの紹介も。
M.K
明星大学 インクルーシブ教育とイエナプラン教育 後期課程


大学院、そのうちに・・・ 教育関係のフリーランサー


チェックイン中心で読書会は次回以降になりました。


▼チェックイン

早稲田の教職大学院では、高橋あつ子先生が教えていて、村上忠幸先生のMI理論の話も学んだ。

早稲田大学 大学院教職研究科 高橋あつ子氏 (オランダイエナプラン研修参加)
https://www.waseda.jp/fedu/gted/other/2014/09/16/465/

京都教育大学 教育学部 村上忠幸氏 (オランダイエナプラン研修参加)
http://researchmap.jp/read0059207/


高橋さんはグループワークトレーニングについても研究されている
http://日本グループワークトレーニング協会.com/index.html


▼グループワークトレーニング
例えば
グループ作りなどにおいて、間違い探しゲームなど。

スクリーンショット 2016-02-05 10.26.00.png

イメージとして、マシュマロチャレンジをもうちょっと簡略化し、すぐにできるものをたくさんやって、対人スキルを高めていくようなもの。

マシュマロチャレンジ
http://yasaibowl.com/blog/573

チームビルディングのイメージにも近い。

まとめられた本もある

改訂 学校グループワーク・トレーニング

改訂 学校グループワーク・トレーニング

  • 作者: 日本学校GWT研究会
  • 出版社/メーカー: 遊戯社
  • 発売日: 2009/01/21
  • メディア: 単行本



資格もある
スクリーンショット 2016-02-05 11.11.49.png
出展:http://日本グループワークトレーニング協会.com/sikaku_frame_page1.html



PA(プロジェクトアドベンチャー)とはちょっと違うと思う。

PAジャパン
http://www.pajapan.com



アクティビティーに走る傾向もある。子供達に目的を達成したかどうかを確認しなければならない。教師がその目的を失ってしまってはダメだよ・・・すごく強調していた


プロジェクトアドベンチャーとの違いは?


野外活動がベースにはなっているだろうけれど、実際的には教室内アクティビティーやリフレクションも大切にしている。
(全員その辺りに詳しくなかったので今後各自の勉強材料の一つにも)


教育学研究の方でグループワークトレーニングはよく取り上げられている。

早稲田は割とそういうところ強い。

早稲田はインクルーシブ教育やQ-Uがある。


▼Q-U

Q-Uとは
学級がどのような状態にあるのかを判断・可視化するアンケート。
スクリーンショット 2016-02-05 12.18.10.png
http://www.waseda.jp/sem-kawamura/about/outline/

可視化されることで、自分で自分を知る。ソーシャルエモーションのようなものに近いだろう。
イライラしてきた時にどういう風に対処していけばいいのか教えていく、ようなもの。


【管理が強く規律が強い型ー友達関係馴れ合い型ーバランスが取れている状態型ー崩壊している状態型など】
学級の立て直しの判断材料になり、グループワークトレーニングが入ってくる。


他にアンガーマネージメントがある。


▼アンガーマネージメント

日本アンガーマネージメント協会
https://www.angermanagement.co.jp/

アンガーマネージメント研究会
http://anger-management.jp/top.html

認知スキルを活かしてのインクルーシブとは?キーワードは?

「脳科学」

例えば、創造性の強い子は行動を制御する前頭前野の力が弱いから、どのようにその子をサポートしていけばいいのか。


前頭前野
スクリーンショット 2016-02-05 12.16.23.png
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E5%89%8D%E9%A0%AD%E5%89%8D%E9%87%8E


脳科学の視点からサポートしていく


怒りをどのようにコントロールしていくのか


アサーションとはまた違う
アサーション:互いの違い、自分も他者も大切にしている

早稲田大学 本田敬子氏
https://www.wnp7.waseda.jp/Rdb/app/ip/ipi0211.html?lang_kbn=0&kensaku_no=2961

アンガーマネージメントとはpdf
http://www8.cao.go.jp/youth/suisin/pdf/soudan/05/s7.pdf

授業実践もある
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/310308/files/2009041000138/2009041000138_www_pref_kochi_lg_jp_uploaded_life_91879_326643_misc.pdf

点数化されている。
定期的に早稲田で勉強会や講演会があるので検索すれば出てくるだろう。


▼振り返り
①山崎準二さんにも教えを乞うていた。(大学院時に読書会の本翻訳)・・・佐藤学さんと仲良し
学習院大学 教員のライフコース

時々ゲストに招く?

②以外と大学院や研究生でイエナプラン教育やっている人多いんだなぁ。

千葉大学
兵庫教育大学
玉川大学
千葉大学
愛知教育大学

③玉川大学の佐久間先生はドイツのイエナプラン教育

④PBLとイエナプランを学んでいる人もいる。

⑤国際バカロレアと似ているな。

⑥日本にもあるんだったら子供はバカロレアに入れたいなぁ。

⑦群馬国際アカデミー(補足)
スクリーンショット 2016-02-05 12.16.52.png
http://www.gka.ed.jp/

⑧バカロレア校増やすという方向になっている。

バカロレア教えられる人はどうするのか?ー課題にあがっている

⑩ペーターセンのイエナプラン教育はエリート市民教育というイメージがあるかも

11:オランダを経由することによって、間口が開かれたイメージがある

12:イエナプラン教育は精神的なもので求めているものが高いのだなぁと気づいた。

以上。

第5回 イエナプラン教育Skype学習会 [オランダ教育/イエナプラン教育]

赤字:ひとまずの結論・推量
青字:問い
緑字:感情・興味深い

読んだページP104-113


▼年齢別学年学級

初版・2版と3版ではだいぶ表現が違う。追記部分もある。

この項は当時のドイツの危機感が、ペータセンのデータ展開によって感じられる。
この辺りの進級率など見ていると今と同じような感じがする
補助生徒とは言わないかもしれないが、不登校など、今の時代とも変わらないかもしれない

義務教育制度がボロボロなのかなと思った
一部の人たちのみが通り抜けられるというのは、昔の日本の高等教育に似ている?

時代背景を知りたい
親の関係や環境で進学できない子などが多いのか?
→わからない。
→第1次世界大戦の影響はあるだろうし、悪い状況にはあっただろうがハッキリは言えない
→ペーターセンも言うようにドロップアウトも多かったのではないか
→難民とかも出ていたのではないか

この時代にフリースクールの考え方も出始めてきた

1920年代というのはアイデンティティーを形成する一つの重要な時代でもあったはず。

オランダにおいても転換期だったろう。

ドイツも変わろうという中でこう言ったペータセンの研究も出てきた。

この辺りを深めようとしたら時代背景と学校制度のことを知っておくといいのかもしれない。



▼補助生徒
これに対してのペーターセンの考えが、彼ら自身を良くしようというより、彼らがいるのが当たり前で、受け入れていこうと感じる。インクルーシブ(特別生徒に対するサポート)というよりも。

彼らがサポート・陶冶されるというより、彼らも陶冶されるというイメージ

あまりにも行動が逸脱している生徒は受け入れられないと書いてあった。

ペータセンのこういった考えも、今のオランダのあり方とつながってくるところがあるのでは。

「やってみてダメだな」というのもあったのだろう。(初版などとは違う)
自閉症などは難しいねとか。

才能児というのと並べている。

才能児 ←→ LD など、IQ的にもすごい少ないわけではないけれど、80とか、1学年下くらいの能力の子供を対象にしているのではないか。

才能児とLD・遅れがある子など、いずれにおいても軽度などの受け入れられる範囲の中でのことを、原則的なことを具体例交えながら述べている。


P108にある、アルフレッド・クランプ「有能な補助学校児童」というのも踏まえて出てきていることかな
深めるにはこの時代背景とインクルーシブ教育の視点があるといい

有能な補助学校児童という表現が、何を示すのか。
エジソンも元は受け入れられていなかった
この時代ではそういった子供たちが受け入れられなかったのもあるのかな


▼ワイマール期ドイツの教育
研究論文などもあるので、その辺りも読んでおこう。
http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/handle/2261/374


▼才能児
子供の年齢というよりは、子供が何を持っているのかという中身をとても気にしている
この視点をこの時に持っていたのがすごいな。逆にこの時代だからなのかな

P104の最初に書いてあった
【異なった学年を一緒にすることは、その完全な意味においてはまず最初に、後述されるような「集団」についての詳論と関連付けて捉えられる必要がある。非常に異なった才能が一緒にされているということは極めて重要なことである。その点は、集団生活を記述するなかでいっそう明らかにされることではあるが、それでもなおそれ以外の重要な理由を持っている。】
とした上で、今日の学校制度についてデータで訴えている。


▼異年齢学級・複式学級 考え

オランダの記事でも年齢別学級のことは強く書かれていた。
この時代年齢別学級に行き詰まりを感じていたのではないか
異なる才能があることが極めて重要であるというのを謳っているのもあって意識が強かった。
研究を重ねていく中で、3版では「完全な意味において」とも記述がある。

今でも異年齢学級に関するもの考えはあまりないのでは。
仕方ないから複式学級という形だろう

今をもってしても新しい考えだろう


異年齢学級が制度としてある国はあるのだろうか?
発展途上国などでそうせざるをえないというのもあるだろうが・・・
仕方ないから混ぜてやっているのと、研究の上で行われているのでは全然違うだろう

発展途上国などは日本に追従する形が強いだろう

文科省などもかなり実験データなども出さないと異年齢学級の仕組みにはならないだろう。
そうすれば可能性もあるのでは。


フィリピンの公立学校の先生とやりとりをした時にイエナプラン教育のことを数回にわたって話し合った。
反応は、彼らにとっては全く未知の世界で「へぇ」という感じのものだった。
国の発展のベースになる教育が中心になってくるだろうから、今後の途上国は日本に見習えというのもあるのかもしれない。

そういった道筋を辿るしかないかもしれない。

確かに、欧米諸国が確かな形を示していけば、英語が半分公用語であるような国々は別の可能性があるかもしれないが。



ペーターセンが何をしたのかもっと知りたい

こういった資料がある(まだ読んでない・日本語版は出ていない)

Peter Petersen und die jenaplan-padagogik: Historische und aktuelle perspektiven

Peter Petersen und die jenaplan-padagogik: Historische und aktuelle perspektiven

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: Franz Steiner Verlag Wiesbaden Gmbh
  • 発売日: 2012/11/30
  • メディア: ハードカバー





▼振り返り
今日のは重要な箇所だなと。
異年齢という重要なものに対してペーターセン自身の記述で見られて良かった。
単純に教育だけの問題というより、その時代背景というのが非常に色濃かったんだなと感じた。その中でペーターセンがそういった異年齢などのやっていくという気概も感じた。そういった中でもっとワイマール期も知りたい、その中でイエナプランが今に至るまでのその源流を知れて良かったし、もっと知りたい。

特別支援の先生(大学)が、これは絶対特別支援にイエナプランが使える、と言っていた理由が異年齢学級だった。

ペータセンの異年齢学級という理由にしても、「天才児と障害児」を出している。
そのレベル、能力を基準にしていやっている

その先生の視点は間違っていなかったんだな。


こういった話は通常の勉強会ではできないこともあるが、感情的には楽しい
すごく扱う範囲が狭いこともある。



▼次回
2月5日(金)8:10-9:00
参加してみたい方はご連絡ください。
「学校と授業の変革ー小イエナ・プランー」をお持ちであることが望ましいです。

sei_willkommen_hereinアットhotmail.com

第4回イエナプラン教育Skype学習会 [オランダ教育/イエナプラン教育]

第4回目のイエナプラン教育Skype学習会でした。
今回から内容はこの本の読書会です。
【学校と授業の変革ー小イエナ・プランー】

学校と授業の変革 (世界新教育運動選書 (4))

学校と授業の変革 (世界新教育運動選書 (4))

  • 作者: ペーターゼン
  • 出版社/メーカー: 明治図書
  • 発売日: 1984/01
  • メディア: 単行本



この本は一般に入手するのは少々困難ですが、大学図書館などで借りられました。

一緒に勉強会をしている方も特別支援教育に携わって研究されている方でもあるので、お互いに本を持っていて且つ、難しいところなどは一緒に読み合せていけたらということで始まりました。

イエナプラン教育というと、今ではオランダと密接に結びつきのあるものですが、その祖型はこのドイツでペーター・ペーターセンによって20世紀初頭に生み出されました。

その当時にペーターセンによって書かれた本【Der kleine Jena-Plan: einer freien allgemeinen Volksschule】を日本の教育学研究者たちによって翻訳されたものです。

Der kleine Jena-Plan: einer freien allgemeinen Volksschule

Der kleine Jena-Plan: einer freien allgemeinen Volksschule

  • 作者: Peter Petersen
  • 出版社/メーカー: Beltz Gmbh, Julius
  • 発売日: 2014/06
  • メディア: ペーパーバック



翻訳本には著者たち自身の記述の部分もありましたが、今回は翻訳部分に焦点をあてて進めていくことになりました。

勉強会自体が社会人の集まりで、朝の50分ということもあり、ゼミ形式のように事前にレポートを作成しておくことなども困難で、内容言及ももしかしたら浅いかもしれませんが、私たちの記録として今後も残していきたいと思います。


▼読書会の進め方
少しずつ(10ページ単位くらい)読みながら、お互いに読んで気になるところを掘り下げていく形

▼ペーターセンのイエナプラン教育と現オランダでのイエナプラン教育
・読んでいてギャップがあった。現在のオランダでのあり方や形に比べて、だいぶ敷居が高いイメージがある。
・精神的なエリート市民の意識?
・時代背景が全然違うこともあるかもしれない。
・ペーターセンの従来の学校教育を変えようという意思は1912年に生まれ、イエナプラン教育への意思は1922年に生まれた。この時代、ドイツは第1次世界大戦の経験と、大空位時代とも言われるワイマール共和国時代を経験している非常に混迷した時期。
・こういった時期も相まって、「国家」意識や、「権威」意識、また「共同体」への意識が強いこともあるのではないだろうか。そして「Führer(leader/導き手)」としての意義もそこに出てくるのではないだろうか。
・オランダでは20の原則など、様々な合議を重ねて根強く今があるが、ドイツではペーターセンが死去し、一度廃れていったように、そういった運動への発展に結びついていくのは困難だったのかもしれない。それには戦争やドイツの現状などの時代背景もあるだろうし、また「格の高さ」的なものもあったのではないだろうか。

▼学校のあり方
・私が保護者だったとしたら、ちょっと入りづらい。
(父母の態度という項目がある)
・道徳教育のイメージが強い。
・特別支援教育の視点から見ると、今オランダで言われているような視点(SEN/Inclusive education)があまり文面からは感じられなかった。
・この時代に特別支援教育の考え方はどのようのだったのだろうか。日本の方が隠したり、受け入れたりと地域にもよるが、おおらかだったようにも思うし、ドイツなどは詳しくはないが、排斥していた傾向にあったのではないか?特別支援教育に関してはもう少しその辺りの歴史を知ることが必要。

▼その他
・訳者の理念とペーターセンの理念が相まって、文面文脈は学術的ではあるが、とても想いの現れた時翻訳のような気がする。
・ワイマール期のドイツの時代背景とオランダでの発展における時代背景も重要だろう。
・ワイマール期のドイツと大正期の日本を考察するのが未来につながるのではないだろうか。
・非常に混迷した時代でもあり、新たなものが花開いた時代でもあり、市民が啓かれ始めてこともある。こういった時代に生まれるアイデアや哲学といったものをベースに考えていくことは有益ではないだろうか。
・エルンスト・ブロッホの書いた「希望の原理」という本にイエナプラン教育への親和性を感じる。

希望の原理 第一巻 (白水iクラシックス)

希望の原理 第一巻 (白水iクラシックス)

  • 作者: エルンスト ブロッホ
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 2012/11/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



▼チェックアウト
・時代背景を知ることができてよかった。
・特別支援教育の視点から見るペーターセンのイエナプラン教育という観点が新しかった。
・勉強会の意義がより出てきたように感じる。
・改めてワイマール期のドイツを考察してみたい(筆者は大学時代の卒業論文で、ワイマール期ドイツのジャーナリズムについて言及していた)

以上。
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