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2014.7 吹奏楽指導 中学校 [教育/実践]

2014年夏、午前×2日間の練習内容公開

▼テーマ
一人一人が主体的に個性を発揮し、協調する

▼教えること
言葉を鵜呑みにしないで、その背景を考える
効率よく練習する秘訣
基礎的なこと
人間長所短所ある。大事なのはお互いの長所を生かし合うこと
誰一人として欠かせない特別な存在
脱力法
息の吹きかけ
和音の勉強
音楽の勉強
チューニングの注意点
音楽指導

▼学び合う・高め合うこと
エピソードの共有
イメージの共有
理想の吹奏楽
いい演奏と良くない演奏
自分たちで出来ること、先生と出来ること、専門家と出来ること

・・・以下デザインしていたが当日の打ち合わせでカット・・・
▼合奏でやること①
挨拶:伝えたいこと「今この瞬間を生きてる。大切にしよう」
同じ いい演奏・良くない演奏
セクション練習での目標(個人フラッシュ・パートボード・全体)

▼セクションでやること
パトリセクリ会議
みんなで演奏する上で何が大切か考える 共有
先生のいいところ フラッシュカード

▼合奏②
演奏 指揮なし
振り返り WBM いいとこ なおしたいとこ 一年生
演奏 指揮なし
確認
先生のいいところ共有
演奏 先生と
確認
伝えたいこと:「人間長所短所ある。大事なのはお互いの長所を生かし合うこと」
演奏 指揮振る
伝えたいこと:「演奏前から音楽に集中、終わって振り返る」

おまけ:脱力法

・・・ここまで・・・

実際の指導

▽一日目

▼パート練習
9:45 クラリネット パート練習
act1 ウインドウズ(上3つの項目に理想の音 自己紹介ホワイトボード)
act2 ペアトーク
act3 サークル対話 理想の音 共有
act4 動画鑑賞 (ジャズクラリネット・クラシッククラリネット、プロの演奏)
act5 理想の音を出すために大切なことWBM(ホワイトボードミーティング)全体発散
act6 技術指導1 姿勢・口・息
act7 技術指導2 マウスピース

▼セクション練習
10:30 木管セクション練習
コンクールに出ない1年生もサイドワーカーとして残る
act8 いいね!セレクション
act9 WBM 発散
(1年生個人練習へ 練習の意味を考えながら練習 何故ロングトーン?スケール?リズム?)
act10 good&improve
act11 音楽指導1 音楽を感じる
act12 音楽指導2 音符の強弱

常に話し合いながら、生徒達の意見を積極的に活用して、それを指導につなげた。

▼合奏
11:35 合奏
act13 通し1
act14 振り返り いいねセレクション
act15 通し2
act16 振り返り2 よくなったところ共有

顧問の先生が振り、演奏中ミニホワイトボードにメモをとり、いいね出し。

いいねを出すのは、練習環境の基本がダメだしなので、バランスをとるため。

▼解散
12:05 合奏終了
以降個人の質問対応 クラリネット・コントラバス・スネア・フルートソロ


▽二日目

▼パート練習
act17 前回の学んだことの共有
act18 理想の音共有
act19 技術指導3 楽器の持ち方・構え方
act20 ペアトーク練習
act21 技術指導4 基礎練法と意味
act22 グループトーク練習
act23 技術指導5 曲練習について速いパッセージ
act24 サークル対話 練習メニューを作ろう(時間の関係でカット)

▼セクション練習
act25 前回学んだことの共有
act26 いいねセレクション
act27 音楽指導3 音程について
act28 ペアトーク練習 声合わせ
二人一組出来たら別の人と
act29 音楽指導4 ハーモニーについて
三人か四人で一組
act30 グループトーク練習 声合わせ
act31 音楽指導5 音楽について
act32 サークル対話 練習メニューを作ろう 作り方(時間の関係でカット)

▼合奏練習
act33 前回学んだことの共有
他 ダイナミクスなど いいねと課題出し

▼合奏終了
act34 振り返り 振り返るということGIA
act35 全体発散
act36 質問など個別指導
IMG_6369.jpg


セクション練習の自分たちで改善していける方法として、ホワイトボードミーティングの技術を活用。

ホワイトボードミーティング
http://wbmf.info/

生徒たちから自分たちの演奏についての意見を集める。
基本的にネガティブ(ダメだし)系なので、「あえて良かったところ」と先に声掛けし出したあと、自由に思ったことを言ってもらう。
それを言葉尻なども出来るだけ正確に、まとめず黒板に書いていく。
可視化することによって全員が課題を出来を共有する。
IMG_6361.JPG
これは実際に効果あります。
自分たちで課題を考え、自分たちでレベルアップしていけます。
やっていく中で自分たちでは気づけないことや、その課題をクリアするための実際の演奏技術や音楽指導を先生が行う。

自分たちでやれることは何か(本来それをやる前提で最初に理想の音楽や部活について話し合い、共有しておくことが必要。ビーイングというPAのアクティビティーも有効だろう)
先生とやれることは何か
専門家や外部指導者とやれることはなにか

ここを生徒ひとりひとりが把握していれば、これほど効率の良い練習で、学校現場における教育学的部活動にもつながることもないだろう。

今回は時間の都合で、前提はコンクールへの意欲、ということで代用。コンクールで良い演奏するために何が出来るか。


また外部指導者として、全体にアクティビティーをもって伝えたのは脱力法。
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楽器を使うことだけが、練習ではなく、向上のエッセンスはどんなところにでもある。

更に、一度は考えておきたい(本来は定期的に対話するのが良い)基礎練習についての哲学。
基礎練習は何があるのか?なぜ基礎練習をするのか?それを生徒一人一人に書き出してもらう。
それを共有し、指導者の意見も一つのアイデアとしてそこに陳列する。
IMG_6371.JPG

練習も佳境に入り、合奏前のセクション練習では、コンクールに出ない1年生も練習に残り、サイドワーカーとしてコンクール組の演奏について「いいねセレクション」をしてもらった。
IMG_6368.jpg
そこに「いいね」があるので、それを拾いながらも「いいねにこだわらない」具体的な実践指導をコンクール組にはする。時間は短いが、加速度的によくなっていく。

あとは通常のコミュニケーションもよくとる。
こういった部活動などは実際メンタルによる部分も大きく、さりげない大人との会話から子どもは得るものが実は大きかったりする。裏を返せばその逆も然りであるが。
実際、オーボエの生徒と合奏練習への移動中、ちょこっと会話+アドバイスしただけで、ガラっと良いものに変わったのには驚いた。

外部指導者として、僕は常に
「その学校の生徒が何を目指すのか、先生が何を想うのか。そしてそれらを引き出し共有させ、最高の1ページを作り上げていくきっかけとするために、自分が何をできるのか」
ということを考えていたいと思っています。

そしてその上で、音楽の専門家として「音楽の何を教えるのか」を大切にしたい。
IMG_6369.jpg

今回ブログに書くことによって、少し整理が出来ました。
教育と音楽の間に生きる人間としてこれからも追求していきたいところです。
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