2014.3 オランダ教育視察ツアー 2日目 イエナプラン校訪問と講義 [オランダ教育/イエナプラン教育]
いよいよ視察となる2日目。
最初はイエナプラン教育を行っている小学校「ドクター・スハエプマン」小学校
2010年度、オランダイエナプラン教育協会より「優秀校」としてペーター・ペーターセン賞を受賞している。
ペーター・ペーターセンについて、イエナプラン教育の生みの親ですが、言及は別の記事にてしていきたいと思います。
このドクター・スハエプマン校は1967年に設立され、1969年からイエナプラン教育を取り入れているカトリックの小学校(公費私立)で、バレンドレヒト市とその隣接するリダーケルク市の3カ所に分校を持ち、生徒数は合計720人、教員数は60人(2013年2月時点)
そのうちのMarijkesingel校に訪れました。
宿泊先のロッテルダムブラークから電車で10分ほど南下したバレンドレヒト駅で下車。
自転車大国オランダはどこも自転車がたくさんあります。
穏やかで閑静な住宅街を抜けていきます。
オランダの郊外という感じの町並み。
到着後は学校見学前に校長先生でベテランのイエナプラン教育専門家でもある、リーン・ファン・デン・ヒューベル先生からイエナプラン教育についてレクチャーを受けました。
イエナプラン教育への詳しい言及はまた別の記事にということでここでは、JAS(Jenaplan Advice Schooling イエナプラン教員研修機関)の方が提示していたエッセンスを4点。
イエナプラン教育とは・・・
1.アクティブな子ども
2.協働・共同
3.異年齢
4.ライフラーニング
この他の要点に関しては日本イエナプラン教育協会のHPをご参照ください。
http://study.japanjenaplan.org/
イエナプラン教育について、この場で一つだけ補完しておきたいのは、20の原則というコンセプトに基づいて、カリキュラムが非常にシステマティックに作られていて、且つとても柔軟である、ということです。
イエナプラン教育が採用している一つ一つのことがらが有機的に全て繋がり合って、全体を為す、と校長先生も仰っていました。
▼サークル対話
イエナプラン教育の大きな特徴の一つですが、サークルになること自体はオランダではとても一般的です。
他のイエナプラン校のサークル
さらにイエナプラン校でいま実験的に4~12歳を集めた大きなサークルをやっているところもあります。
以下サークル対話について、日本イエナプラン教育協会にある記事を転載いたします。
@@@
3. サークル対話
イエナプラン教育における教室での学習活動では、サークル対話(車座になって話し合う)という形式が、繰り返し使われる。サークルには、特定のテーマを決めずに自由に話合う「オープン・サークル」、前もってグループリーダーや一定の子どもが話題を準備した「準備サークル」、グループリーダーが何かをみなに伝えるためのサークル、何かを一緒に見たりそれについて話し合ったりするサークル、観察サークル、報告サークル、自由作文の朗読サークル、テーマ学習サークルなどがある。
サークルには、グループリーダーも加わり、子どもたちの対話のファシリテーターの役割を果たす。
引用おわり
@@@
▼ブロックアワー
先日、日本テレビのスッキリ!にてイエナプラン教育の特集が組まれていました。
ここからYouTube経由で観られます。著者がiPhoneでそのまま動画撮影したものなのでクオリティーはご容赦ください。
https://www.youtube.com/watch?v=dmQ1hU6bUiI&feature=share
この中では「自習」「自習」と盛んに謳っていました。ブロックアワーとは言わなくても良いけれど、せめて「自律(立)学習」や「個別学習」と言ってほしいところでした。しかし、そうは言っても多くの方が知る機会としては良かったと思います。
イエナプラン校ではたいてい朝のサークルを終えた後、このブロックアワーの時間に入っていきます。
黒板代わりの電子ボード(オランダではすでに普及)には、その日のタイムテーブルが表示されています。
ブロックアワーは先ほども挙げたように、個別に学習していく時間です。
そのために先生は生徒一人一人に合わせ週間の課題を提示し、それを元に生徒は毎日あるブロックアワーの時間にどのように進めていくのか時間割を作成し、それに基づいて個別に課題をこなしていきます。
3学年が1クラス、1班に集まっているので学び合いも自然に起こります。
達成した課題は先生に見せにいきます。
基本的には自力で進められる教材を先生が準備しますが、ブロックアワー中に先生の指導の時間ももちろんあります。この場合、学年ごとに集められ、理解したら自分の学習に戻る、理解出来なければそのまま残ってもう一度指導を受ける、という形です。
スッキリ!の特集では全く触れられていなかった部分として、ワールドオリエンテーションという協働学習&ライフラーニングにおいてイエナプランの大切なハート部分があります。これはまた別に記事にしようと思いますが、自立学習と協働学習、つまり、自立と協同が共にあるというのが非常に大切な考え方になると思っています。
お昼を挟んで学校の一日を見学しました。
見学を終えたツアー一行は宿泊先ホテルの会議室を借りて、コーディネーターであるリヒテルズ直子女史よりオランダの教育について講義を受けました。
この講義も決して一方的なものではなく、参加メンバーとインタラクティブに情報共有していきながら、共に学びを深めていく良いものでした。
3日目はダルトン教育を行っている中高一貫校と教育支援センターであるCED groepへと続きます。
最初はイエナプラン教育を行っている小学校「ドクター・スハエプマン」小学校
2010年度、オランダイエナプラン教育協会より「優秀校」としてペーター・ペーターセン賞を受賞している。
ペーター・ペーターセンについて、イエナプラン教育の生みの親ですが、言及は別の記事にてしていきたいと思います。
このドクター・スハエプマン校は1967年に設立され、1969年からイエナプラン教育を取り入れているカトリックの小学校(公費私立)で、バレンドレヒト市とその隣接するリダーケルク市の3カ所に分校を持ち、生徒数は合計720人、教員数は60人(2013年2月時点)
そのうちのMarijkesingel校に訪れました。
宿泊先のロッテルダムブラークから電車で10分ほど南下したバレンドレヒト駅で下車。
自転車大国オランダはどこも自転車がたくさんあります。
穏やかで閑静な住宅街を抜けていきます。
オランダの郊外という感じの町並み。
到着後は学校見学前に校長先生でベテランのイエナプラン教育専門家でもある、リーン・ファン・デン・ヒューベル先生からイエナプラン教育についてレクチャーを受けました。
イエナプラン教育への詳しい言及はまた別の記事にということでここでは、JAS(Jenaplan Advice Schooling イエナプラン教員研修機関)の方が提示していたエッセンスを4点。
イエナプラン教育とは・・・
1.アクティブな子ども
2.協働・共同
3.異年齢
4.ライフラーニング
この他の要点に関しては日本イエナプラン教育協会のHPをご参照ください。
http://study.japanjenaplan.org/
イエナプラン教育について、この場で一つだけ補完しておきたいのは、20の原則というコンセプトに基づいて、カリキュラムが非常にシステマティックに作られていて、且つとても柔軟である、ということです。
イエナプラン教育が採用している一つ一つのことがらが有機的に全て繋がり合って、全体を為す、と校長先生も仰っていました。
▼サークル対話
イエナプラン教育の大きな特徴の一つですが、サークルになること自体はオランダではとても一般的です。
他のイエナプラン校のサークル
さらにイエナプラン校でいま実験的に4~12歳を集めた大きなサークルをやっているところもあります。
以下サークル対話について、日本イエナプラン教育協会にある記事を転載いたします。
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3. サークル対話
イエナプラン教育における教室での学習活動では、サークル対話(車座になって話し合う)という形式が、繰り返し使われる。サークルには、特定のテーマを決めずに自由に話合う「オープン・サークル」、前もってグループリーダーや一定の子どもが話題を準備した「準備サークル」、グループリーダーが何かをみなに伝えるためのサークル、何かを一緒に見たりそれについて話し合ったりするサークル、観察サークル、報告サークル、自由作文の朗読サークル、テーマ学習サークルなどがある。
サークルには、グループリーダーも加わり、子どもたちの対話のファシリテーターの役割を果たす。
引用おわり
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▼ブロックアワー
先日、日本テレビのスッキリ!にてイエナプラン教育の特集が組まれていました。
ここからYouTube経由で観られます。著者がiPhoneでそのまま動画撮影したものなのでクオリティーはご容赦ください。
https://www.youtube.com/watch?v=dmQ1hU6bUiI&feature=share
この中では「自習」「自習」と盛んに謳っていました。ブロックアワーとは言わなくても良いけれど、せめて「自律(立)学習」や「個別学習」と言ってほしいところでした。しかし、そうは言っても多くの方が知る機会としては良かったと思います。
イエナプラン校ではたいてい朝のサークルを終えた後、このブロックアワーの時間に入っていきます。
黒板代わりの電子ボード(オランダではすでに普及)には、その日のタイムテーブルが表示されています。
ブロックアワーは先ほども挙げたように、個別に学習していく時間です。
そのために先生は生徒一人一人に合わせ週間の課題を提示し、それを元に生徒は毎日あるブロックアワーの時間にどのように進めていくのか時間割を作成し、それに基づいて個別に課題をこなしていきます。
3学年が1クラス、1班に集まっているので学び合いも自然に起こります。
達成した課題は先生に見せにいきます。
基本的には自力で進められる教材を先生が準備しますが、ブロックアワー中に先生の指導の時間ももちろんあります。この場合、学年ごとに集められ、理解したら自分の学習に戻る、理解出来なければそのまま残ってもう一度指導を受ける、という形です。
スッキリ!の特集では全く触れられていなかった部分として、ワールドオリエンテーションという協働学習&ライフラーニングにおいてイエナプランの大切なハート部分があります。これはまた別に記事にしようと思いますが、自立学習と協働学習、つまり、自立と協同が共にあるというのが非常に大切な考え方になると思っています。
お昼を挟んで学校の一日を見学しました。
見学を終えたツアー一行は宿泊先ホテルの会議室を借りて、コーディネーターであるリヒテルズ直子女史よりオランダの教育について講義を受けました。
この講義も決して一方的なものではなく、参加メンバーとインタラクティブに情報共有していきながら、共に学びを深めていく良いものでした。
3日目はダルトン教育を行っている中高一貫校と教育支援センターであるCED groepへと続きます。
タグ:イエナプラン
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